急変対応教育の3本柱にPEARS、BLS、ACLSを!

「院内で起きる心呼吸停止のほとんどは原疾患とは関係のない予期せぬ偶発的な発症というよりは、『救助の失敗』と分類すべきである。これには医療機関内での文化的な大きな転換が必要とされている」

 
蘇生ガイドライン2010の国際化で大ブレイクしたAHA-ACLS。
 
「急変」を心臓突然死にフォーカスして、アルゴリズムを大胆に単純化したことで、標準化された二次救命処置が日本の医療文化にも根付きました。心停止対応システムともいえる、いわゆるコードブルーやハリーコールなど、今ではあたりまえになっています。
 
しかし、SCA(sudden cardiac arrest)を強調するあまり、心停止は不可避な偶発事故という印象が固定されてしまった点が反省されるようになってきています。
 
ACLSが大切なのは疑問の余地はありませんが、それが急変対応概念の一部に過ぎません。
 
病院の急変対応システムとしてはコードチーム(心停止対応チーム)だけではなく、迅速対応チーム(RRTやMET)の必要性と、心停止を予防する早期発見・早期対応教育が叫ばれるようになりました。
 
先ほどのACLSプロバイダーマニュアルには院内心停止の75%以上はVF/VTではないと書かれています。(p.30)
 
そして、院内心停止の80%がその8時間前から異常なバイタルサインを示していた、つまり予兆があり、予防できる可能性を示唆しているのです。(p.26)
 
そこで、医療施設内において、不慮の死を防ごうと思ったら、全体の3割以下の心臓突然死「以外」の部分に着目することが必要であることに気づきます。
 
そこに対応するのが、AHAでいえばPEARSプロバイダーコースです。
 
 
 
病院の患者急変研修として、BLSを中心として、ACLS、PEARSで両脇を固めて、3本柱でいくというのが新時代の提案です。
 
 

 
 


 

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