子ども救急法講習~経口補液

お盆休みの最中の今日、横浜駅近くのかながわ県民活動サポートセンターでAHAファミリー&フレンズ・ファーストエイドforチルドレン講習を開催しました。
 
子どもの救急法を学ぶこのプログラムは、年齢別の子どもの特徴から始まって、予防することの大切さを強調しています。
 
子どもの目線の高さにある電気のコンセントにはカバーを付けておきましょう、ということもDVDやテキストの中で言われているのですが、一口にコンセントカバーといっても種類は色々。
 
中にはキャラクターの絵柄がついたものなどもありますが、それらはかえって子どもの興味を引いてしまうために不適切。
 
そんな日本の安全対策グッズ事情なども含めて、受講者・インストラクターでざっくばらんに意見交換しながらコースが進んでいきました。
 
受講者さんからの情報によれば、日本で電気コンセントのカバーが広まったのは外資系おもちゃ屋さん「トイザらス」の存在が大きかったなんて話も聞くことができました。
 
確かに、昔は特殊なものというイメージがあったコンセントカバー、いまでは100円ショップでも扱ってますもんね。
 
 
今回は季節柄の特別企画として、コースの最後にオプションとして熱中症の話を追加してみました。
 
熱中症予防のポイント、熱中症・脱水時の経口補液について。
 
 
経口補液について少し説明しておきます。
 
これは途上国でのコレラの治療などで発展した「飲む輸液(点滴)」です。
 
水分補給というとスポーツドリンクが頭に浮かびますが、実はスポーツドリンクはちょっとした発汗にはいいのですが、「脱水」に対してはナトリウム量が少なく、大量に飲むとかえって脱水を増強させてしまう場合もあります。
 
そこで、体内に水分が吸収されやすいようにナトリウムと糖分のバランスを考えて作られたのが経口補液剤、ORS(Oral Rehydration Salts)です。
 
水と砂糖と塩で簡単に作れるので、途上国でコレラで脱水になった子どもたちに点滴代わりに口から水分補給をするものとして大活躍しています。
 
世界保健機構WHOやアメリカ小児科学会AAPによっても推奨されています。
 
 
日本でも市販品のORSが何種類か発売されていますが、今回はその市販品と、砂糖・塩・水で実際に作って飲んでみようというイベントを行いました。
 
経口補液ORSの調合風景
↑手作り経口補液ORSの調合風景
 
 
 
皆さんの感想ですが、市販品はスポーツドリンクのような味付けがしてあって、違和感なくさらっと飲める感じ。塩味が心なしか強く感じる。
 
手作り品は、砂糖で甘い感じが強い。飲み慣れないけど、子どもにはかえってこの方が飲みやすいんじゃないかという意見も。
 
いずれにしても市販品のORSは、決して安くはないです。また、最近は大手ドラッグストアでも見かけますが、コンビニなどでは手に入りません。
 
市販の経口補液剤のひとつ、OS-1
 
医学的に等価なものが家庭にある塩と砂糖と水だけでできるのですから、これはぜひ覚えておきたいテクニックです。
 
 
 
また反対にただの水やスポーツドリンクを大量に飲みすぎると、かえって悪いことがあるという知識があるだけでも、ずいぶん違うのではないでしょうか?
 
今回の受講者の方たちには、実際に飲み比べをしてもらうことで、このあたりの体液補正の大切さをよく理解していただけたと思います。
 
この経口補液の話は、本来の小児ファーストエイド講習の範囲外ではありますが、今後も時事ネタを織り交ぜた講習を展開していきたいと思っています。


 

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