エピペン&アレルギー一覧

保育園でのエピペン研修の実際

今日は都内の保育園で「重症アレルギー反応へのファーストエイド」研修でした。
いわゆるエピペン講習です。
 

エピペン(アドレナリン自己注射器)注射の訓練

 
園長先生から、「一般のエピペン講習は臨場感がないので、ぜひBLS横浜さんにお願いしたい」と依頼をいただき、今回はアシスタント・インストラクターも交え準備万端で臨みました。
 
講習時間はエピペン使用を中心に1時間きっかり。
 
最初の10分くらいで、アレルギーの基礎理解と、アナフィラキシー・ショックで人が死に至る機序を説明。
 
エピペンの使い方は、まずは自分に打つ基本形を練習して、その後、二人一組で人に打つ練習。この際、ポイントとしているのは「体勢」と「固定」です。
 
「苦しがっている子どもってどんな姿勢でいるでしょう? 傷病者役の人は、思い思いの格好をしてください」
 
大腿の外側に垂直に注射をするのですが、相手の姿勢によっては非常に打ちにくいです。安全キャップをはずした後に、エピペンを持ち替えることで、誤って自分の指に刺してしまうという事故のリスクが増大します。
 
そこで、エピペンを順手に持つのか逆手に持つのか、また自分がどんな姿勢で打ったらいいのか、を考えてもらうのです。
 
さらに子どもは嫌がって暴れるかもしれません。
 
また打った瞬間、痛みで逃げてしまって十分に薬液が注入されない可能性もあります。だから傷病者役には少し暴れてもらって、その状況下で注射部位を固定して打つにはどうしたらいいのか、考えてもらいます。
 
さらにいうと、自分に打つ場合と他人に打つ場合で、「注射部位を揉む」動作がすこし違ってきます。救急法の原則は、「他人の血液に触れてはいけない」だからです。そこも考えてもらいます。
 
まとめると、次の3ステップで注射スキルを習得します。
 
 
 1.自分で自分に打つ
 2.人に対して打つ(立位もしくは座位で落ち着いた状態)
 3.イレギュラーな体勢で、嫌がる子ども(役)に対して打つ
 
 
その後、園内での役割分担、つまり注射をする人、補助する人、通報する人など、役割を考えてもらいつつのシミュレーション。
 
そこでインストラクターが患児役を演じ、派手に苦しがって暴れます。
 
演技とはいえ、それだけでも参加者は焦ってしまい、思ったとおりの行動はなかなかできません。そこを振り返り、良かった点、改善できる点をまとめてから再度シミュレーション。
 
そんな構成の1時間です。
 
このシミュレーションの段になると、受講の保育士さんたちの表情が変わります。これまで、「エピペン注射って意外と簡単だな」と思っていたことが、実際はどうなのか、具体的にイメージが湧くからです。
 
このあたりを「臨場感のある講習」と評していただけるのは、私どもにとってもうれしい限りです。
 
部分的な技術の切り取りであるテクニカル・スキルと、実際のパフォーマンスの間にある溝をどれだけ埋めることができるか?
 
もちろん完璧にはできませんが、すこしでもそのギャップが解消できるように私たちも日々、訓練手法を考え、工夫しています。
 
 
 


エピペン注射の仕方は日米で違う!

BLS横浜では American Heart Association公式のファーストエイド講習 の中で、2008年頃よりエピペン注射の指導を行ってきました。
 
日本でエピペン(アドレナリン自己注射器)が薬事承認を得たのが2003年、当初はハチ刺されによるアナフィラキシーのみが適応でしたが、2006年から食物アレルギーにも適応範囲が広がり、今に至っています。去年あたりから事故が相次ぎ、今ではよく知られるようになりました。
 
エピペンってなに? という時代から、その指導を行なってきたので、日本の中では古参に入るかと思いますが、私たちはずっと米国の法定講習の中で教えてきたため、気づきませんでした。
 
どうやら、日本と米国ではエピペン注射の指導の仕方が若干違うようなのです。
 
この写真は、練習用エピペンの英語版と日本語版を並べて撮ったものです。
 

エピペン・トレーナー日米の違い

 
お気づきでしょうか? 注射の打ち方と、注射後に押し付けておく秒数が明らかに表現が違っています。
 
(米国)
・振りかぶって強く押し付ける(Swing and firmly push)
・10秒間保持(Hold on thigh 10 seconds)
 
(日本)
・強く押し付ける
・数秒間待つ
 
振りかぶって注射をするのは、前から危険だなと思っていて、当時、ガイドライン2005版のファーストエイド講習ビデオのデモンストレーション映像は、監修ミスかな、米国ゆえの大雑把さかな程度に考えていたのですが、新しくリリースされたガイドライン2010版ハートセイバー・ファーストエイドDVDでもみごとに振りかぶって注射をしています。
 
でも、このエピペン練習器の表記に気づいて、それは米国では正しいやり方だったのだと悟りました。(当時は旧タイプのトレーナーを使ってました)
 
また注射器を大腿に押し付けておく時間も、私たちはAHAのテキスト通り、10秒で教えていましたが、最近、保育園や小児科クリニックで指導させていただく中で、痛がる子どもを制しつつの10秒は長すぎるよね、ということで、AHA講習以外では数秒間保持という言い方に変えるようにしていましたが、実はこれも日本では公式なメーカー推奨のやり方だったことに後から気づいた次第です。
 
 
日本国内で他人に対してエピペン注射をできるとされているのは救急救命士を除けば、学校教職員と保育所職員。つまり注射を打つ相手は子どもに限定されています。
 
子ども故に怖がって暴れたり、太さ22G(ゲージ)、長さ1.5cmの針が刺さって痛いことを考えると、振りかぶると打ち損じたり、針が曲がったり、最悪折れる危険があります。また痛みを訴える中、10秒押し続けるのは困難。
 
そんなことはシミュレーション・トレーニングの中でも浮き彫りになってきます。
 
そういった意味では日本流の指導法は妥当と思います。
 
AHA公認講習(ハートセイバー・ファーストエイド)は、米国労働安全衛生局OSHAの労働ライセンスを発行する以上、米国流の注射の仕方で教える必要があり、そこは変更できません。特に注射時間の10秒というのは実技試験で問われている項目でもあるからです。
 
この点を注意しつつ、私たちは受講対象や講習の種類に合わせて、適正に指導を行なっていきたいと思っています。
 
 
 

 
 
 

続きを読む


保育園に出向いて職員にエピペンを教えるということ

前回、保育園でエピペンの取り扱いを含むアナフィラキシー対応研修をさせていただいた話を書きましたが、その続きです。
 

新タイプのエピペン(成人用、小児用)

 
講習後、園長先生と専属の看護師の方と、今後の保育園としての体制や職員(保育士)への継続教育・訓練について、あれこれお話させていただきました。
 
エピペンの取り扱いを巡っては、マスコミでも話題に上っていますし、こうするべき! というスタンダードなやり方もあまり浸透していない過渡期にある微妙な問題です。
 
園に赴いて研修を行なう以上、エピペンの使い方やファーストエイド対応だけではなく、危機管理体制というシステム作りまで含めてアドバイスをするのが、インストラクターの責務かと思っています。
 
もしかすると、保育園としては、エピペンの使い方を職員に教えてもらう、という以上に、こうしたコンサルティングを望んでいるのでは? というくらいに質問や意見が行きかう濃密な時間でした。
 
保育園でも、ある程度の規模のところには看護師が常駐している場合があります。
 
私が訪問した園もそうでしたが、保育園ナースの方が中心となってアレルギー対策を考え、保育士向け教育を行なっているのが現状ですが、たいてい看護師は一人。
 
相談するところもなく、手探りで苦労されている様子がよくわかりました。
 
保育士に対しては、厚生労働省が出している資料にあるアナフィラキシー症状の「グレード」をベースにした教育体制を考えていたようですが、たぶん、難しすぎます。そこは保育園ナースの方も悩んでいたようでした。
 
そこで、緊急度の判断ということで、AHAのPEARSやPALSの迅速評価の考え方をベースにすることを提案してみたら、手ごたえを感じてくれたようで、次回(3回に分けて全職員に研修をすることになってます)はもう少し詳しくお話させてもらおうと思いました。
 
そこで思ったのは、私も含め、エピペンも含めたファーストエイド講習展開をしているインストラクターのもとにはそれなりに情報が集まってきます。
 
公募講習に参加される養護教諭や同じく保育園ナース、保育士からの相談や現状。親御さんからの意見など。
 
私は保育の現場にいる人間ではありませんが、そうした中にいると見えてくることがあります。
 
知らず知らずのうちに貯まった、そんなノウハウや情報をお話させていただくことで、園としての対策が具体的に見えてきたようです。
 
このようにエピペン講習とその後のコンサルティングなどを含めて、エピペンという器具としては単純な道具について教えることの周辺事情と奥深さを実感した次第です。
 
そしてなにより、こうした相談への対応は私どもインストラクターにとっても、大きな勉強となり、またそれがノウハウの蓄積となり、次につながっていきます。
 
私たちも日々、学ばせてもらっています。
 
 
 

 
 

続きを読む


エピペン講習のあり方、現場に必要なこと

とある公立保育園からの依頼で、エピペン使用法を含むアナフィラキシー対応研修を行なってきました。
 

エピペン(アドレナリン自己注射器)

 
エピペンの使用法自体はとても簡単です。使い方を教えるだけなら10分もあれば十分です。
 
通常はそこにアレルギーの仕組みや、症状の「グレード」の説明などを加えるのだと思いますが、現場で求めているのは、難しい理屈ではなく、使うにあたっての実際。
 
そこで、インストラクターが模擬患者となって、苦しがっているところに、どのような対応をするか、シミュレーションをしてもらいました。
 
床に倒れている状態で、大腿外側に90度に注射をするのはなかなか難しいです。エピペンは握り方が大事なポイントですが、安全キャップをはずした後についつい持ち替えたくなってしまいます。そこが危険な落とし穴。
 
注射後、数秒、針を押し付けたまま保持しますが、痛がって苦しがって動いている子どもに針を刺し続けるのは難しいです。そこで誰か足を押える人が必要になってきます。
 
注射をしたらおしまいではありません。注射時間の記録、記憶に頼るといかに忘れてしまうか、また症状の観察。救急隊への引継ぎも行なってもらいました。そこで実際なにを観察したらいいのかという問題に直面します。さらには看護という視点で、苦しがっている子どもにどう声を掛けるか? 家族への連絡、119番通報。
 
さらには周りの不安がっている子どもたちをどうするのか? 救急隊がすぐに入ってこられるように門を開ける係など、現場でやるならではのいろんな問題点が見えてきます。
 
いわゆるエピペン講習の目的は何か?
 
講習会場内でエピペン注射ができるようになることが目的ではないはずです。
 
保育や学校現場で、アナフィラキシーショックへのファーストエイドが行なえること。エピペンはその手段のひとつに過ぎず、テクニカル・スキルとしてエピペンが使えればいいという話ではないのです。
 
1時間という講習時間は決して十分な時間とはいえません。しかし、今後、職員がアナフィラキシーという緊急事態に適切な行動ができるようになるためには、どんな要素に対してどんな訓練を続けていけばいいのか、そんな示唆を感じ取ってもらえるような講習展開を心がけました。
 
その保育園では、職員全員に受講させたいということで、あと2回、お邪魔する予定になっています。
 
その後は、保育園の看護師さんが中心となって、定期的に実践的なシミュレーション訓練を続けてくれるのではないかと期待しています。ある意味、インストラクターは救命教育コンサルタント的な役割も意識すべきと思います。
 
エピペン講習の開催希望は、今後、AHAファーストエイド・インストラクターを中心に依頼が増えるのではないかと思います。
 
そんなとき、現場で求められていることは何か? また一回の講習で終わらせるのではなく、今後につなげていく提案が必要な点、ぜひこの機会に伝えたいと思い、記載させていただきました。
 
 


エピペン注射をする優先順位

保育園で園児がアナフィラキシーショックを起こしました。その子はエピペン(アドレナリン自己注射器)を携帯しています。
 
今、救急車が到着し、現場には保育士と救急救命士がいますが、まだエピペン注射をしていません。
 
さて、そんな状況では誰がエピペン注射をすべきでしょうか?
 
救急救命士?
 
それとも保育士?
 

アドレナリン自己注射器エピペンepipen

 
恐らく保育士は救急救命士が注射をしてくれると期待していることでしょう。
 
しかし、実は救急救命士は保育士が注射をするもの、と考えているかもしれません。
 
エピペン注射をする場合の優先順位。
 
実は、
 
本人 → 家族 → 保育所職員(学校教職員) → 救急救命士
 
という順番が妥当と考えられます。
 
保育士からすると、救急救命士は医療の専門家だから、注射は専門家に任せるべきと考えますが、救命士の視点からすると、患児からみて救命士は赤の他人でいちばん遠い存在。
 
保育士は親の代わりとして、どういう症状のときどんなタイミングで注射をするか、親から信託を受けた立場なわけですから、保育士や学校教職員の方が優先度が上といえます。
 
現場に到着したばかりの救急救命士からしたら、そのエピペンが本当にその子のモノなのかも確認しようがないわけで、あまりに情報が無さすぎ。そんなところで保育士に言われるままに注射という医行為を責任ある立場で行うのは怖いと感じることもあるでしょう。
 
現場の保育士さん、学校教職員は救命士に頼りがちですが、救命士からは「あなたが打ってください」と言われる可能性があります。
 
ぜひ、エピペン代行注射を行う可能性のある立ち場の方は、そんなことも考えてみてください。
 
 

 
 
 

続きを読む


「養護教諭、保育士、学校教員のための小児救急法フルコース」終了しました

12月26日の「養護教諭、保育士、学校教員のための小児救急法フルコース」は、好評のうち、無事に終了しました。
 
内容としては、アメリカ心臓協会(AHA)の、
 
ハートセイバーAED (乳児オプションを含むフルコース)
 
ファミリー&フレンズ・ファーストエイドforチルドレン

 
ですが、子どもを相手にする専門職の方にフォーカスを当てた特別企画。
 
同じ志を持った方達にターゲットを絞ることで、濃密な意見交換を含め、大きな学びの機会となりました。
 
 
今回受講いただいた方が、その様子をブログにしたためてくださいました。
 
『12月26日講習会』
http://blog.skatelovers.com/yuko/index.cgi/01823
 
『講習会続きファーストエイド』
http://blog.skatelovers.com/yuko/index.cgi/01824
 
 
講習会の雰囲気が伝わると嬉しいです。
 
 
今後もこのような特別企画を計画していきたいと思っています。
 
少人数制のアットホームな勉強会です。ぜひいらしてください。


養護教諭向けの学校応急処置 参考書

養護教諭のための学校救急法参考書
 
注文していた2冊の本が届きました。
 
どちらも小中高校の保健室の先生(養護教諭)向けの応急処置(救急法)の参考書です。
 
 
BLS-AED.net横浜では、ここ最近、子どものファーストエイド講習に力を入れています。
 
受講される養護教諭の方たちのお話を聞いていると、何が正しいのかわからない、間違った情報、古い情報・慣習が多い、といった色々な問題点が見えてきて、ファーストエイドを普及する立場の者としては、驚くと同時にどうにかしなくてはという思いに駆られます。
 
そこで、養護教諭の皆さんや、学校の先生といった責任ある立場の人たちが日頃どのような思いを持ってお仕事をしているのか、またどのような勉強をしてきているのか、など、感心を持って勉強するようにしています。
 
学校現場にあった救急法はどのようなものなのか?
 
それを模索するために購入したのがこの2冊の本です。
 
 
今度、また機会を見つけてレビューしたいと思いますが、「先生大変です、救急車を呼びますか?」
はとてもわかりやすい本です。
 
養護教諭ではない普通の先生にぜひお薦めしたい本です。
 
看護師免許、保健師免許を持っている養護の先生にはちょっともの足りない感じかも知れません。
 
 
もう一冊の「初心者のためのフィジカルアセスメント-救急保健管理と保健指導-」は、完全に看護職向けの本です。
 
一通りのことは書かれていますが、それがわかりやすいかどうかはもうちょっと読み込んでみないとわかりません。お勧めかどうかはまた今度コメントしたいと思います。
 
 

続きを読む


養護教諭/保育士/学校教員のための小児救急法フルコース

皆さまからの要望にお応えして、
 
『養護教諭、保育士、学校教職員のための小児救急法フルコース』
2010年11月3日(祝・水) 10::00~19:00
かながわ県民センター(横浜駅徒歩5分)
 
 
を企画しました。現在受講者募集中です!
 
 
これまで、アメリカ心臓協会の、
 
 ・ファミリー&フレンズCPR
 ・ファミリー&フレンズ・ファーストエイドforチルドレン
 
の組み合わせで、心肺蘇生法から急病・ケガの対応まで講習を開催してきました。
しかし、残念ながらこれらは「家庭向け」の位置づけですので、履歴書に書けるような公式のライセンスの発行はありませんでした。
 
学校教職員や養護教諭、保育士など、責任ある立場(一定頻度者)でAEDを使う場合は、医師法違反を棄却するためには修了試験を含んだ消防の普通救命講習II相当のAED講習を受講している必要があります。
 
そこで今回は、アメリカ合衆国はもとより、世界中でセミプロのためのAED講習として評価の高いアメリカ心臓協会AHAの ハートセイバーAED講習ファミリー&フレンズ・ファーストエイドforチルドレン講習 を組み合わせて開催する運びとしました。
 
国際ライセンスを発行するため、受講料は若干かかりますが、「職業的責務で行う心肺蘇生法」を一人一体の練習用マネキンを使って確実な技術を身につけます。
 
お預かりしている大事なお子さんに口対口人工呼吸を行うことに抵抗がある場合でも大丈夫です。フェイスマスク(ポケットマスク)を使った感染防護を意識したプロのための人工呼吸法を身につけます。(アメリカでは、家族や親しい人以外への口対口人工呼吸は禁止されています)
 
感染防護手袋やゴーグルの使用、人工呼吸用マスクの必要性、手洗いの重要さなどを強調した日本では数少ないプロフェッショナル向け講習です。
 
 
午後からのファーストエイド講習では、午前中の心肺蘇生技術より幅広い概念としての救急法を学びます。「大丈夫?」と声をかけて、返事が無く、息をしていなければ心肺蘇生法に着手しますが、学校や幼稚園、保育園でありがちなのは、意識はあり、呼吸もしっかりしている場合がほとんどです。
 
そんな具合の悪そうな子どもを見たときの対応法を午後からのディスカッション、シミュレーションで身につけていきます。
 
また学校教職員は子どもに代わってエピペン(アドレナリン自己注射)を子どもに打たなければならない立場に置かれることもあります。
 
職場ですでにエピペンの取り扱いについては学んでいると思いますが、本講習では、本物のエピペンを手にとってもらい、一人1本のエピペン練習機を使って注射器の取り扱いを練習していただきます。
 
 
少人数制で開講していますので、興味がある方はお早めに下記ページよりお申し込みください。
 
 


AHA小児ファーストエイド講習受講者募集中9/5

9月5日(日)に横浜駅近くで開催予定の子ども救急法講習の受講枠に若干の空きがあります。
 
救急先進国、アメリカで標準の家庭向け救急法講習で、家庭内を舞台としたDVD教材を用いて、子どものケガや急病への対応、予防の仕方を学びます。
 
日本では数少ないエピペン(重度アレルギー症状に使うアドレナリン自己注射器)の使用法も含んだ救急法講習です。
 
アナフィラキシーショックへの救急処置:アドレナリン自己注射器エピペン
 
文部科学省により、必要時は児童に替わって注射をすることが勧告されている学校教職員の方などに、特にお勧めしたい講習です。
 
 
———————————————————————————-
講習名:ファミリー&フレンズ・ファーストエイドforチルドレン(アメリカ心臓協会AHA公認)
 
開催日:2010年9月5日(日)
 
時 間:14:00~18:30 (集合:13:50)
 
場所: かながわ県民センター
〒221-0835 神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町2-24-2
「横浜駅」西口・きた西口を出て徒歩5分 【地図
 
受講料:2,000円 (テキスト代、傷害保険代、会場費等の実費として:当日現金でご用意ください)
———————————————————————————-
 
 
受講申込みは、下記のBLS-AED.net横浜ホームページよりお願いします。
 
 


AHA公認小児ファーストエイド講習会開催

すでに フジテレビ取材に関して速報 ではお知らせしましたが、あらためまして先週の日曜日に横浜で公募開催した家庭向け心肺蘇生法とファーストエイド(救急法)講習のご報告です。

今回、開催したのはアメリカ心臓協会(AHA)公認の下記の二つの講習プログラムです。

・ファミリー&フレンズCPR [ Family & Friends CPR ]

・ファミリー&フレンズ・小児ファーストエイド [ Family & Friends First Aid for Children ]

いちおう別々の講習でしたが、申込みをされた方はみな午前・午後一緒に参加されました。

アメリカ心臓協会AHAファミリー&フレンズCPR講習風景

◆ファミリー&フレンズCPR

ファミリー&フレンズCPRは、家庭向け心肺蘇生法講習です。

AHAの公式コースですから、他のコース同様、DVD教材を見ながら技術を身につけていくスタイルで行われます。

内容的にはハートセイバーCPRコース(日本では開催されていませんが、、、)とほぼ同じです。成人・小児・乳児がもれなくカバーされています。

違いを挙げると、練習量が少し少なめなのと、フェイスマスク(ポケットマスク)を使った人工呼吸法を扱わないことくらいです。また、米国法定基準に則ったライセンスは発行されません。

DVDの構成もほぼ同じで、教育工学に根ざしたAHAクォリティはそのままですので、資格はいらないけど、とにかく技術を身につけたいという方には、とてもお得感のあるプログラムと言っていいかもしれません。

今回のコースの司会進行は、日頃ライフセイバーとして活躍されているBLSインストラクターが担当しました。

「周囲は安全です」

蘇生をはじめる前になにより重要なこの一言。

お約束のように唱えるだけで終わってしまいがちですが、AHAの市民向けコースでは、様々な緊急事態の場面が映像で出てきます。

その場にいることを想定して、「本当に周囲は安全か」をみんなで考え、それから練習をします。

ライフセービングから経験豊富なインストラクターの司会進行で、一歩踏みとどまる大切さがよく伝わったのではないでしょうか。

当日、受講してくださった方がブログで本コースのことを取り上げてくださいました。ありがとうございます!

◆ファミリー&フレンズ・小児ファーストエイド

体育の授業とも思えるような体を動かす午前中の心肺蘇生法(CPR)とは打って変わって午後からの小児ファーストエイド講習。子どものケガや急病に対処する方法を勉強します。

こちらは、登山やアウトドアでの経験が豊富で、救急法が得意なBLSインストラクターが担当しました。

子どものファーストエイドですから、大人のそれとは若干異なります。

特に重要なのが予防。

小児の死亡原因の第一は、実は不慮の事故です。

日頃から危険を予知し、安全対策をしっかりたてることで、子どものケガの多くの部分は防ぐことができるのです。

そうした予防のポイントをAHAのDVD教材や、最近の新聞報道の実例などを通して、受講者・インストラクターが一緒になってディスカッション。理解を深めていきました。DVDに出てくるシチュエーションはアメリカが舞台になっていますが、日本で普通に手に入る安全対策グッズの紹介なども絡め、小さなお子さんを持つお母さんたちには具体的なアドバイスになったようです。

本来、AHAのファミリー&フレンズ・ファーストエイドforチルドレンは、DVDを流しっぱなしにして、映像を見てもらうだけで終わるのですが、私たちの講習では、随所に実技をちりばめています。

対応義務のある市民向け講習のハートセイバー・ファーストエイドコースとほぼ同じ内容を盛り込んでいますので、いちおう子どもを対象とした救急法とはなっていますが、ファーストエイドの基本を学びたいすべての人に、お勧めできます。

最近、大人向けのAED講習はあちこちで行われるようになってきていますが、子どもの救急法は、需要は高いにもかかわらず、それを提供する場所がきわめて限られるのが現状。

そんな日本の子ども救急法教育の現状への打開策として、ファミリー&フレンズ・ファーストエイドforチルドレンは大いに期待できそうです。

AHA-BLSインストラクターとして、この小児救急法プログラムの開催に興味がある方がいたら、ぜひ今後、見学や受講に来て欲しいと思っています。

受講者の方の感想ブログも是非ご覧ください。