蘇生ガイドライン2010(旧)情報一覧

7月18日(祝) 無料AED講習(G2010)参加者募集中

7月18日(祝・月)に横浜駅から徒歩5分のかながわ県民センターにて、無料の市民向け心肺蘇生法講習を開催します。
 
講習会レベルでは、日本ではまだ普及していない最新のガイドライン2010に基づいたより実践的になった心肺蘇生法(CPR)を身につけていただくチャンスです。
 
受付は先着順です。興味がある方はお早めにどうぞ。
 

= 詳細・お申し込みは下記ページから =

https://bls.yokohama/ff/g2010_cpr.html

 
 


AHA Hands only CPR啓蒙ビデオ

2011年6月15日にリリースされたばかりの新しい心肺蘇生法啓蒙動画です。
 
製作はHands only CPRの生みの親、本家本元のAmerican Heart Association(AHA:アメリカ心臓協会)です。
 
このファンキーぶり、みごと!
 
ちなみにBGMは100回/分のビートで論文にもなってしまったThe Bee GeesのStaying Alive。
 

 

 
 

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CPR-呼吸確認前の気道確保を削除した理由

AHA蘇生ガイドライン2010では、「見て聞いて感じて」を廃止しただけでなく、呼吸確認に伴う気道確保も削除しました。傷病者には触れず、ただ胸の動きを眺め渡すだけの呼吸確認法に変わりました。
 
これは必要な人に必要なCPRが着実に実施される可能性を高めるための工夫ですが、その理由はあまり説明されていないようです。
 
次のような場合を考えてみてください。
 
1.倒れたときに頭から血を流している
2.泡を吹いていて口のまわりが汚れている
3.倒れた人が汗だくで頭も顔もベトベト
 
ガイドライン2005の教え方だと、倒れている人の額に手を当てて、あご先に触れて、気道確保をしないと呼吸確認ができません。
 
上記のような場合、ためらわずにさくっと傷病者の頭や顔に触れることができるでしょうか?
 
日ごろ、ファーストエイド用に手袋を持ち歩いている人以外は難しいのではないでしょうか?
 
コンビニのビニール袋を手袋代わりにするにしても、息をしているかどうか確認したいだけなのに、それ以前のステップで引っかかってしまい、時間が無駄に過ぎていきます。
 
講習会場でのマネキンでの練習ではわからない現実、普通の人にとって、見ず知らずの他人の顔や頭に触れるということは、それだけで勇気がいる大きな障壁なのです。
 
 
この障壁が、今回のガイドライン改訂では大きな問題(EIT:education, implementation, teams)としてクローズアップされました。
 
科学に基づいた蘇生技術の向上だけでは、蘇生率は上がらない。
 
人々の蘇生実施を阻む心理的・環境的要因の改善や教育方法の改善が必要である、という新しい考え方です。
 
ここを優先的に考えて、AHAでは呼吸確認前の気道確保を廃止しました。
 
呼吸確認前に気道確保をしないことによって、もしかしたら舌根沈下による気道閉塞を心肺停止と間違ってしまう可能性はあるかもしれません。
 
しかし必要ない人に蘇生をすることは、本当に必要な人に何もしないよりはよっぽど罪が少ないのです。
 
たとえ血だらけだろうと、吐物にまみれていようと、新しいAHAの呼吸確認法なら、手を触れずに呼吸確認を行い、胸骨圧迫までたどり着くことができます。
 
それがimplementation、つまり実行性を前面に出したAHAの新しい心肺蘇生法なのです。
 
 
 
 

 
 

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AHAが「見て聞いて感じて」を廃止した理由

AHAガイドライン2010で「気道確保+見て聞いて感じて」が廃止されたのは、その手技が難しく、また心停止の兆候である「死戦期呼吸」を正常呼吸と見誤るリスクを少なくし、助かる命が助かる可能性をあげるためです。
 
死戦期呼吸は突然の心室細動などで血液循環が止まった(心停止)の直後に起きる反射運動です。生きようとする本能があごをしゃくりあげるような動作をさせ、呼吸しているかのような動きをする場合があります。またいびきのような音が聞こえる場合もあります。
 
つまり、「見て聞いて感じて」と教えると、死戦期呼吸のいびきのような音が聞こえて「呼吸あり」と判断されてしまうリスクが高まります。
 
死戦期呼吸は心停止直後、数分間に起きる反応です。
 
これが見られているうちは心停止直後なので助かる可能性は非常に高いです。
ここでCPRをはじめAEDを使えばかなりの確率で助かります。
 
だからこそ、死戦期呼吸を心停止と判断させるような教育を行うことが大切です。
 
そこでアメリカ心臓協会(AHA)は「見て聞いて感じて」という教え方を廃止しました。
 
代わりに導入されたのが「目視による胸郭運動の確認」です。
 
死戦期呼吸では、あごがしゃくりあげるような動きをしたり、いびきのような音が聞こえたりしますが、有効な呼吸とはなっていません。
 
現場で道具を使わずに呼吸が有効かどうかを判断するのは、目で見て胸が上がるかどうか、です。(これは人工呼吸の吹き込み量を確認するときと同じです)
 
不確定要素を排除し、もっとも確実と思われる呼吸確認法に集中させるため、AHAは「見て聞いて感じて」を廃止しました。
 
 
 
 

 
 

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ガイドライン2010バージョン Hands only CPR のビデオクリップ

Youtubeにアップされていた新しいAHAガイドライン2010準拠のハンズオンリーCPRのビデオクリップです。
 

 
製作したのは American Red Cross アメリカ赤十字。
 
Hands Only CPR はアメリカ心臓協会(AHA)の登録商標ですので、アメリカ赤十字(ARC)がこんなタイトルの映像を作っているのは驚きました。
 
内容はというと、AHAのHands only CPRとはちょっと違っていて、どちらかというとCompression only CPRです。卒倒したら119番してすぐに胸骨圧迫開始ではなく、いちおうG2010方式の呼吸確認をしています。
 
ただし、呼吸確認のタイミングはハートセイバーAED G2010 Interimコースとは違います。
 
アメリカ赤十字は「反応確認とあわせて手短に」という方法。
 
(AHA-ハートセイバーAED Interimコースでは、反応がなければ通報、その後、5秒以上10秒以内で呼吸を視認することになっています)
 
この点は、AHAもスキルチェックシート差し替え事件があったように揺れていましたが、現時点、アメリカ国内でも二分してしまったようですね。
 
圧迫のテンポは at least 100/min(少なくとも1分間に100回)と言っていてこれは問題なし。
 
 
どうやらもともとは How To Perform Compression Only CPR というタイトルでリリースしていたビデオクリップを2011年1月に改定したもののよう。
 
ちなみに古い版はこちら。
 

 
以上、参考まで。
 
 

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上級者向け心肺蘇生シミュレーション Advanced CPR 講習

BLS-AED.net横浜のオリジナル企画講習 Advanced CPR講習 が無事、終了しました。
 
ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました & お疲れさまでした!
 

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Advanced CPR講習は、その名の通り、すでに心肺蘇生法(Basic CPR)を身につけた人のための高度なシミュレーショントレーニングです。
 
技術(胸骨圧迫と人工呼吸、反応・呼吸確認)は、既存の心肺蘇生法講習で身に着きますが、それを実施するためには応用力が必要です。
 
その応用力をシナリオトレーニングで訓練するのが Advanced CPR 講習です。
 
 
・傷病者がうつぶせで倒れていたらどうしますか? 呼吸確認はどうしましょう?
・まわりで野次馬が「素人が余計なことをするな!」と叫んでいます
・女性の傷病者の服をはだけるタイミングはどうしますか?
・バイスタンダーCPRの現場に遭遇しました。しかしガイドライン2000のやり方です。どう介入しますか?
・意識がないけど、呼吸があった場合、どうしますか?
 
 
頭で考えればできそうなことでも、実際にシミュレーションとしてやってみると、意外と難しかったり、新しい気づきがたくさんあります。
 
特に非協力的な群集に囲まれた中での蘇生のシミュレーション。
 
おそらく街中でのバイスタンダーCPRではありがちな場面です。
 
実際に人の輪に囲まれた中でCPRをするとどんな気持ちになるか、またそこにガヤガヤとつぶやき声が加わったら、、、
 
 
 
新しくなった蘇生ガイドライン2010に基づいた内容で、心肺蘇生の基礎スキルの再確認も行いました。
 
新しいガイドライン2010のやり方では、気道確保+「見て聞いて感じて」は廃止され、胸の動きを注視する方法で呼吸確認を行います。
 
いつもどおりの胸の動きとはどんな動きなのでしょう?
 
これも受講者同士でペアになって確認を行います。
 
やってみると、胸より腹の方がよく動くことに気づいたり、うつ伏せでも背中の動きでわかったりします。
 
もし厚着でよくわからなかったらどうする? 暗闇だったら?
 
蘇生ガイドラインに答えはありません。
 
そこはみんなで意見を出し合い、考えます。インストラクターは誘導係。答えは受講者同士のディスカッションから「気づき」として生まれてきます。
 
 
ガイドラインが示す蘇生法は観念化されたイデアとしての方法です。
 
Basicな蘇生法をマスターすればすべてOKというこれまでの考え方から脱却し、「考える蘇生」へとシフトチェンジし、応用力を身につけるのが、このAdvanced CPR講習の最大の目的です。
 
やもするととても難しい内容で、蘇生のシビアな現実に目を向けなくてはいけない部分もありますが、受講された皆さん、前向きな一歩として受け止めていただけたようです。
 
インストラクターにとっても学びの大きなこの講習、さっそく次回の開催を決定しました。
 
 

4月3日(日) 横浜駅から徒歩5分の場所で

『上級者向け心肺蘇生シミュレーション Advanced CPR 講習』

受講者募集中

 
 
主に街中でのバイスタンダーCPRを想定した内容です。
 
これまで救急法を受講してもいまいち自信が持てなかった方、またもっと実践的なスキルを学びたい方。また、医療従事者はもちろん、心肺蘇生法インストラクター/指導者の皆さんにぜひ体験していただきたい内容です。
 
BLSのノンテクニカルスキルに主眼をおいた講習は日本ではほとんどないはずです。
 
皆様のお申し込み、お待ちしています。
 
 


以下、講習中に Twitter に投稿したAdvanced CPRのエッセンスの一部を再掲載します。
 
「上級者向けAdvanced CPR講習、進行中です。ガイドライン2010の手技を確認したあと、救急現場集団心理をディスカッション中。周囲を人に囲まれたとき、人はどんな心理になるのか? なぜ手を出せないのか?」
 
「現場でリーダーシップを発揮するには、ついてきてくれる可能性のある人”フォローワー”の類型を判断して、適切な声掛け・依頼をすることが大切。 → 独立型、傍観型、参加型、活動型。」
 
「G2010の蘇生は個人プレーではなく、チームワークやシステム改善が本質的ポイント。ACLSやPALS教育で成功を収めてきたチーム蘇生の概念をいかにBLSに落とし込むか。しかも相手は現場に集まった群集。ACLS/PALS以上に高度なリーダーシップが必要でG2010時代の課題です。」
 
「倒れた傷病者を取り囲んでいる群衆(フォローワー)は、イニシアチブを取ってくれる人を待っています。効果的にイニシアチブを発揮するにはどんな工夫が必要でしょうか?」
 
「バイスタンダーCPRの現場で、リーダーシップを発揮するには、手伝ってくれる人が実施するCPRの質管理をするという意味で、インストラクターに準じる能力が期待されます。しかしインストラクターとは違う即時的な指導法が必要。」
 
「×『胸骨圧迫できますか?』 ○『私のやっているのを真似してください』 その後、人工呼吸役に回って微修正。 ←救急現場の協力者にお願いする方法」
 
「 当会オリジナル上級CPR講習進行中。二人法CPRは奥が深いです。フォロワーに胸骨圧迫を依頼し、人工呼吸に回ると周囲が見えて指示が出しやすくなります。不慣れな人にどうやって100回/分以上のテンポを伝えるか? 1分に100回といっても間違いなく通じません。手の位置は? 組み方は?」

 
 


G2010の本質を知るために~ハートセイバーAED受講の勧め

対応義務のある市民向けCPR講習のハートセイバーAEDコースも、ガイドライン2010準拠Interimコースに移行しています。
 
AHAガイドライン2010に関しては、専門家からもよくいわれる点ですが、実は呼吸確認方法の変更や、胸骨圧迫から始めるC-A-Bの流れなど、今回の大きな変更点のほとんどは市民救助者を強く意識した変更となっています。
 
そのため、G2010がもっとも活きてくるのが、実はハートセイバーAED講習で学ぶ市民救助者のための蘇生法なのです。
 
ヘルスケアプロバイダー向けの蘇生の手順と、市民向けの手順では若干違います。
 
ヘルスケプロバイダー向け手順では若干不自然に思えた点が、市民向けの流れになると実にすっきり。
 
 
両方を体験してみないと、ガイドライン2010でどうしてそのように変更されたのかはなかなか理解しづらいかもしれません。
 
理解を深める意味でも、ぜひ、AHA-BLSインストラクター資格をお持ちの方にこそ、受講していただきたいコースです。
 
 
ハートセイバーAEDコースは、講習時間は医療者向けのBLSヘルスケプロバイダーコースとさほど変わりません。
 
バックバルブマスクや、二人法や挿管時のCPR練習がないなど、内容は少ないのに講習時間が同じということで、実はCPR実技練習に関してはハートセイバーAEDの方が断然多くなっています。
 
また教材設計がヘルスケアプロバイダーコースとはまったく違っていて、映像で提示されるたくさんの「状況」を、考え、判断して行動するシミュレーショントレーニングの要素が強くなっています。
 
ガイドライン2010で強調されている implementation(インプリメンテーション:実行・実施)を考えると、このような現場での状況判断のトレーニングはとても有効です。
 
G2010-BLSの本質である implementation 向上を実現するにはどう指導したらいいのか、きっとそんなヒントが得られるはずです。
 
 
次回の横浜でのハートセイバーAED講習は2月6日(日)に予定しています。
 
残席はまだいくつかあります。
 
興味がある方はぜひこの機会にどうぞ。
 
 
ハートセイバーAED講習の詳細・お申し込みはこちらから。

2月6日(日)横浜駅から徒歩5分
https://bls.yokohama/heartsaver_aed.html


ガイドライン2010のAHA-BLSコース、横浜で開催中

去年の10月末に発表された心肺蘇生法の新しいガイドライン2010。
 
BLS-AED.net横浜では、去年の12月、AHA暫定教材がそろってすぐにG2010に則った講習に移行していますが、日本循環器学会さんや日本ACLS協会さんもこの週末あたりからポツリポツリとG2010暫定コースに移行しているようです。
 
今年の3月~4月の間に正式なガイドライン2010教材(英語版)がリリースされ、その後、遅れること1~2ヶ月で日本語翻訳版が出されるまでは、ガイドライン2005のDVDとテキストに変更を加えながら行うG2010暫定(Interim)コースが開催されることになっています。
 
前回のガイドライン2000から2005に切り替わるときは、このような「暫定コース」は設定されませんでした。
 
それが今回に限って、新教材のリリースを待たずにG2010で教えるように、という方針をAHAが出したのは、おそらく「AHAガイドライン2010のハイライト」にも書かれていたように、新しい蘇生法の効果が高く、一日でも早くそれを普及させるのが世界的な使命と考えてのことなのでしょう。
 
BLS-AED.net横浜では、その使命を受けて、一日でも早くG2010コースを始められるよう独自に工夫を重ね、どこよりも指導経験を重ねてきました。
 
看護学校や看護大学で蘇生を教えなければいけないという教員の方たちからも好評をいただいています。
 
 
担当ディレクターの都合で平日開催が多いのですが、2月~3月にかけても複数、予定を組んでいます。
 
ぜひ、新しくなった蘇生法を身につけ、蘇生科学の真髄に迫ってください。
 
現在募集中の日程は下記のとおりです。
 
・2月9日(水)
・2月22日(火)
・2月23日(水)
・3月20日(日)・・・AMR-TC:米国ハワイ州のカード発行予定
・3月23日(水)
 
詳細・お申し込みはこちらから
 
https://bls.yokohama/bls_provider.html
 


失敗は恐れなくていい、世界がそれを認めている

BLS-AED.net横浜では、去年11月にAHAから提供された新しい方法で、すでに新しいガイドライン2010準拠の講習をなんどか開催しています。
 
そこで、皆さんからよく質問されるのが、次のような点です。
 
 


『呼吸確認が簡単になったのはいいけど、本当は呼吸をしていたり心臓が動いていたらどうしよう?』
 
 
『そんなに強く胸を押して骨が折れたりしないんですか?』


 
 
実は、こんな誰もが疑問に思うことについても、国際蘇生コンセンサス CoSTR 2010 はきちんと答えを示してくれています。(国際コンセンサス CoSTR 2010 とは、ガイドライン2010の大元になっている科学的根拠に基づいた蘇生に関する国際的な推奨・合意事項集です)
 
米国の Circulation という学術誌に発表された国際コンセンサス CoSTR 2010 の一次救命処置のセクションには、Risks to Victim(傷病者へのリスク)というセンテンスがあります。
 
そこにはこんな命題と、世界各国からの論文報告の検討、そして結論(国際合意事項)が載っています。
 
 
命題: 市民救助者が心停止ではない成人と小児に胸骨圧迫心臓マッサージをした場合、どれくらいの頻度で害(肋骨骨折など)を生じるか?
 
In adults and children who are NOT in cardiac arrest, how often does provision of chest compressions from lay rescuers lead to harm (eg, rib fracture)?
 
 
論文報告の検討: 市民救助者(バイスタンダー)によるCPRが、救助・医療専門職のCPRより合併症が多いというデータはない。
 
There are no data to suggest that the performance of CPR by bystanders leads to more complications than CPR performed by professional rescuers.
 
ひとつの研究では、バイスタンダーCPRのあるなしにかかわらず、心停止者の胸部X線検査における負傷の発生の違いはなかった。
 
One LOE 4 study documented no difference in the incidence of injuries on chest radiograph for arrest victims with and without bystander CPR.
 
(中略)
 
バイスタンダーCPRを受けた非心停止者247人の追跡調査によると、12%の人が不快を訴えたが骨折は5人(2%)だけだった。また内臓損傷はなかった。
 
Of 247 nonarrest patients with complete follow-up who received chest compressions from a bystander, 12% experienced discomfort; only 5 (2%) suffered a fracture; and no patients suffered visceral organ injury.
 
 
結論(国際勧告): 心停止が疑われる人に、現場に居合わせた人(バイスタンダー)がCPRを行い、結果的に心停止でなかった場合でも重大な害にはめったにつながらない。従ってバイスタンダーCPRは断固推奨されるべきである。
 
In individuals with presumed cardiac arrest, bystander CPR rarely leads to serious harm in victims who are eventually found not to be in cardiac arrest; and therefore, bystander CPR should be assertively encouraged.
 
 
 
 
 
強く押しても大丈夫。肋骨の骨折は心配するほどは多くない。
 
仮に間違って、必要のない人にCPRをしてしまっても大丈夫。失敗を恐れず、呼吸をしていないかなと思ったらためらわずに胸を押そう!
 
そんなことが、国際的な合意事項、それも蘇生科学に裏打ちされた内容として世界に向けて発信されています。
 
皆さん、どうぞ勇気を持って行動してください!
 

 
 

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ガイドライン2010、新しい心肺蘇生の拡がり

昨年10月に発表された蘇生法国際コンセンサス2010と各ガイドライン2010。
 
今頃、いろいろな心肺蘇生法普及団体が教育プログラムを策定しているところと思います。
 
早いところでは、新生児蘇生に関しては早くも受講者用マニュアル が完成した模様ですね。
 
BLS-AED.net横浜が提携している American Heart Association(AHA:アメリカ心臓協会)の公式なG2010教材が出るのは3月~4月(日本語版は5月~6月)予定ですが、世界の蘇生をリードする学会だけあって、去年12月から「ガイドライン2010暫定コース」をいち早く展開しています。
 
私共も日本で一番、二番を争うくらいのタイミングで、ガイドライン2010準拠コースに完全移行しました。
 
この後、メディックファーストエイドや、総務省消防庁、日本赤十字社など、G2010対応コースに切り替わり、2011年はガイドライン2010の新しい蘇生法があちこちで花開く画期的な年になりそうです。
 
 
さて、AHAガイドライン2010の心肺蘇生法(CPR/BLS)の大きな変更点ですが、下記のような点があります。
 

 ●胸骨圧迫の深さ: 4~5cm程度 → 5cm以上
 ●胸骨圧迫のテンポ: 100回/分程度 → 100回/分以上
 ●呼吸確認の「見て聞いて感じて」の廃止
 ●気道確保(A)―人工呼吸(B)―胸骨圧迫(C) → 胸骨圧迫(C)―気道確保(A)―人工呼吸(B)

 
 
胸骨圧迫の重要性がこれまで以上に強調されてています。
 
胸骨圧迫の強さは「胸が5センチ以上沈むように」と改められました。
 
これまで以上に強く押すように言われています。
 
また、呼吸確認の時は、頭を後ろに下げてあご先を持ちあげる気道確保(頭部後屈あご先挙上)をする必要はなく、胸を中止して呼吸をしている動きがあるかどうかを見るだけでよくなりました。
 
CPR(心肺蘇生法)の手順も、気道確保+人工呼吸からではなく、呼吸がないか正常でなければ、胸骨圧迫心臓マッサージからはじめるように改められ、全体としては蘇生法がやりやすくなっているはずです。
 



意識がない人を見つけたら、まず119番。
 
胸の動きを見て、明らかに正常な呼吸をしていると確信が持てるとき以外は、まずは胸骨圧迫心臓マッサージ開始。
 
30回の胸骨圧迫の後、もしできるのであれば人工呼吸を2回行い、AEDが届くか、救急隊がくるまでそれを続ける。



 
 
細かい”お作法”は、いま各団体毎に頭を絞っているところですが、大枠ではこんな感じに仕上がるはずです。
 
春先以降にはガイドライン2010対応と銘打った講習会があちこちで開かれるようになっているはずなので、これまで蘇生法を学んだ人はもちろん、初めての人もぜひ、講習会に参加するようお勧めします。
 
 
BLS-AED.net横浜では、1月10日に横浜駅近くでガイドライン2010心肺蘇生法ワンコイン講習会を企画しています。開催日が迫っていますが、受講申し込み、まだ受付中です。