キャビンアテンダント一覧

キャビンアテンダントと心肺蘇生AED講習

アメリカと違い、日本では心肺蘇生(CPR)講習の受講義務がある職種はきわめて限られますが、その中でも古くから知られていたのが、キャビンアテンダント、いわゆるスチュワーデスさんです。

キャビンアテンダント、略してCA、フライトアテンダントとも呼ばれることもある航空機の客室乗務員。

女性にとって人気の職業であるキャビンアテンダントには、航空会社へ就職情報をまとめた専門雑誌もあったりします。

そうしたキャビンアテンダント志望者専門雑誌の求人情報などを見ていると気づくのが、CAの必須スキル/資格として心肺蘇生法が挙げられている点です。

中でも、日本赤十字社が定める救急法救急員資格の取得を推奨するような記述が目立ちます。

日本赤十字社の救急法救急員は、ある意味、日本の救急法教育の中では、その守備範囲の広さと深さではトップクラスの講習であると思います。

資格取得には24時間(通常3日)の受講と、修了検定(実技試験と筆記試験)に合格する必要があります。

そういった意味では、日本最高峰なのですが、残念ながら、日赤救急法救急員資格は日本国内限定であることはあまり知られていません。

赤十字というからには、世界中で通用しそうな気がしますが、基本的には各国赤十字は横のつながりはありません。また全体を統括するような仕組みもありませんので、日本赤十字は日本独自の救急法を教え、日本国内で有効の修了証を発行しているに過ぎません。

キャビンアテンダントでも、国内線専門であればそれでもいいのかもしれませんが、国際線の客室乗務員になる場合、救急法に関しても、世界水準のものが望ましいのは言うまでもありません。

日本では誰でもAEDを使うことができますが、そんな自由な国は世界でも珍しく、アメリカも含め、公式なAED講習修了証を持った人以外はAEDを使ってはいけないという国の方が多いかもしれません。

そう考えると、日本国内で取得できて、国際的に通用するCPRとAEDに関するサティフィケイト(certificate)というのは、非常に限られてきます。

代表的な資格は、次の二つでしょう。


 ・American Heart Association/ Heatsaver AED Course

 ・Medic First Aid/ Care plus CPR AED

どちらも、航空会社の客室乗務員向け研修プログラムとして採用されて来た実績をもつ本格的な蘇生教育コースです。

特に、BLS横浜でも開催している、アメリカン・ハートアソシエーションのハートセイバーAEDコースは、日本で初めて医師以外にAED使用が認められたときに日本航空(JAL)が採用したコースとしても知られています。(当時、日本ではAED使用方を教えられる人材がいなかったため、JALではアメリカに職員看護師を派遣してアメリカ心臓協会AHAのBLSインストラクター資格を取らせて、職員研修を行っていました)

教育学的な成人学習手法に基づいて作られた教育プログラムもさることながら、やはり蘇生科学の国際的権威であるアメリカン・ハートアソシエーション(アメリカ心臓協会)の英文の公認修了カードというのがフライトアテンダントにとっては最大の武器となることでしょう。

AHAの修了カードは英文表記のため、一般企業などでは就職などのために提示してもなかなか内容が伝わらないこともあったりしますが、その点、外資系企業や世界を相手にする航空会社では英文修了カードは強みでしょう。

今回、こんなことを書いてみたのは、BLS横浜として公募でハートセイバーAEDコースを開催してみると、キャビンアテンダント客室乗務員を目指すという学生さんの受講が多いことに気づいたからです。

やはりこうした日本ではまだ浸透していないグローバルスタンダードな視点に目を向けるのは、視野が世界に向いた人たちなのでしょう。

ハートセイバーAEDコースは、日本では開催されることがあまり多くありません。しかし需要はそこそこあるようです。そうした隠れた要望に応えるため、BLS横浜は東京23区内や神奈川県内でハートセイバーAEDコースをレギュラー開催していきたいと思います。

とりあえず、次回開催は、12月12日(土)、東京都文京区の茗荷谷駅(池袋から2駅)での開催予定です。