梅雨明け直後の三連休の中日である昨日、横浜駅近くのかながわ県民活動サポートセンターで ハートセイバーAED講習 を開催しました。
日本では数少ない「対応義務のある市民向け」心肺蘇生法講習とあって、遠く岩手県からの参加もあり、暑い中でしたが、約三時間半かけてみっちりと心肺蘇生法の技術を習得していただきました。
アメリカ心臓協会のハートセイバーAED講習は、アメリカ国内では警備員や学校の先生、スポーツトレーナーなど、いざというときには心肺蘇生法を提供しなければならない立場の人向けに開発されたアメリカ労働安全衛生局(OSHA)基準の法定講習です。
いざというときに的確に心肺蘇生法が提供できるように、練習量はかなり多めです。
それに加えて、BLS-AED.net横浜では受講者一人に一体の練習用マネキンを使ってもらっていますので、これでもか、というくらいにちょっと大変だったかも知れませんが、確実に自信をつけて帰っていただけたのではないでしょうか?
参加された皆さま、お疲れさまでした。
今回は、幼稚園の先生、保育園の先生が参加してらっしゃいましたので、小児の心肺蘇生法にややフォーカスを当てて進めました。またオプションになっている乳児の心肺蘇生法と窒息解除法の練習も行いました。
子どもの心肺蘇生法を学べるコースとしても、このハートセイバーAEDコースは貴重です。
さて、今回の講習で興味深かったのは子どもに対する人工呼吸で使うバリアデバイスについて。
通称ポケットマスクなどと呼ばれる人工呼吸用の感染防護具があります。
大人用のものは町中のAEDと一緒に配備されていたり、意識が高い方は持ち歩いていたりと広く普及しています。
しかし子供用のポケットマスクは、まず見かけることはありません。
まあ、子ども相手なら口対口人工呼吸もさほど抵抗がないのでは? という思いもあるかもしれませんが、今回はまた違った意見を受講者の方からいただきました。
管理者の立場にある幼稚園の先生だったのですが、
「大事なお子さんを預かっている立場として、直接口を付ける口対口人工呼吸はできません。子供用のポケットマスクが必要。どこで買えますか?」
とても高いプロ意識を持っていることに感心しました。
ただ助かればいいというのではなく、その質までも考えて、遠くからこの講習を受けに来てくださり、私たちも良い刺激をいただくことができました。
今後、BLS-AED.net横浜では、医療者向けのBLSヘルスケアプロバイダーコース以上に、ハートセイバーAEDコースや、家庭向けのファミリー&フレンズCPRプログラムの開催に力を入れていくつもりです。
「ハートセイバーAED」一覧
AHAハートセイバーAED講習 受講者募集中(4月5日東京杉並区)
4月5日(日)に、東京杉並区でアメリカ心臓協会(AHA)公認のAED資格取得コース、ハートセイバーAED Heartsaver AEDコースを開催いたします。
現在、受講者募集中です。
コース名: AHAハートセイバーAEDコース (成人/小児)
開催日時: 2009年4月5日(日) 13:00~17:00
開催場所: 東京都杉並区内 (京王井の頭線 浜田山駅より徒歩3分)
受講料: 1万円 (テキスト代込み ※乳児オプションは行いません)
開催日時: 2009年4月5日(日) 13:00~17:00
開催場所: 東京都杉並区内 (京王井の頭線 浜田山駅より徒歩3分)
受講料: 1万円 (テキスト代込み ※乳児オプションは行いません)
実技試験に合格すると、国際的に通用する2年間有効のCPR+AED技術認定証(AHA Heartsaver AED Course Completion Card)が発行されます。
マンツーマンに近い講習ですので、着実に蘇生技術を身につけたい方、ぜひご参加ください。
無料の市民向け講習などを受けられて、さらに高い救命技術を身につけたい方にもお薦めです。
詳細・申し込みは下記ページからお願いします。