心停止になってからでは遅い! というコンセプトで作られた新しいタイプの急変対応講習プログラム、それがPEARS®プロバイダーコースです。
心停止に至りかねない危険な状態、すなわち生命危機状態の悪化の機序を理解し、観察と評価(アセスメント)、安定化の方法を学びます。

人が生きるしくみと、命を落とすメカニズム
PEARS®で学ぶのは、バイタルサインに代表される生命徴候の意味と、それが破綻した場合の変化です。
人が生きるしくみを、酸素が大気から細胞に届くまでの流れを追いかけることで、生命危機状態とはなにか? を考え、人が命を落とすメカニズムを呼吸障害と循環障害に分類していきます。
そして生命危機のタイプを判定する観察・アセスメント能力を身につけることで、目の前で命を落とすのを防ぎ、その後の医師による治療につなげるまでの安定化を学ぶためのプログラムです。
実際の患者映像を使ったアセスメント・トレーニング
ショックや呼吸障害の病態生理を理解するための研修プログラムはいくつかありますが、PEARS®が際立つのは、演技ではない実際の患者の動画から、呼吸音や奇異呼吸、顔色、意識状態などを観察するトレーニングを行っていくところです。例えば陥没呼吸という言葉を知っていても、それを見分けることができなければ、話は進みません。
そんな認知能力を鍛える教材というのは、PEARS®をおいて他にありません。
小児にとどまらない普遍的な内容
もともとは小児の心停止予防講習ですが、成人においても病院内心停止の8割は、突発的なものではなく、その8時間前までに予兆としてバイタルサインの変化が現れていたとのデータがあります。ガイドライン2015で救命の連鎖に改定が加えられたことからもわかるように、成人においても病院内での心停止の多くは呼吸障害と循環障害に起因するものであり、予防が可能なものなのです。
医療者、特に看護師に必要な日々の観察スキルを強化するプログラムとして大変有用と言えます。
シミュレーション
PEARS®を手がける後発団体では、シミュレーション・トレーニングを省略した開催を行っているところもあるようです。それ自体はG2010コースまでであれば、AHAにより許容されたオプションではありますが、2009年にPEARS®が開発された当初から講習展開を行っているBLS横浜としては、シミュレーション訓練こそPEARS®の真の価値だと認識しています。
BLS横浜では、学んだことを現場実践につなげるためのツールとして、シミュレーションに力点をおいたPEARS®プロバイダーコースを展開しています。
PEARS®プロバイダーコース 講習開催予定
徒歩10分 |
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徒歩15分 |
(※EMR財団主催) |
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徒歩15分 |
(※EMR財団主催) |
主催は別法人(EMR財団)となります。