心停止になってからでは遅い!
そんなコンセプトで作られた、看護師向けの新しいタイプの急変対応講習プログラム、それが PEARS® プロバイダーコースです。
心停止に至りかねない危険な状態、すなわち生命危機のしくみを理解し、その観察の視点と評価(アセスメント)の手順、そして死に至らせないための安定化の方法を学びます。
PEARS®プロバイダーコース 講習開催予定
1月9日(木) |
人が生きるしくみと、命を落とすメカニズム
PEARS® で学ぶのは、バイタルサインに代表される生命徴候の意味と、それが破綻した場合の変化です。
人が生きるしくみを、酸素が大気から組織細胞に届くまでの流れを追いかけることで、生命危機状態とはなにか? を考え、人が命を落とすメカニズムを【呼吸障害】と【循環障害】に分類していきます。
バイタルサインを有機的に読み取るアセスメント能力を身につけることで、目の前で命を落とすのを防ぎ、その後の医師による治療につなげるまでの安定化を目指します。
実際の患者映像を使ったアセスメント・トレーニング
ショック と 呼吸障害 の病態生理を理解するための研修プログラムはいくつかありますが、PEARS® が際立つのは、役者の演技ではない実際の患者の動画から、呼吸音や奇異呼吸、顔色、意識状態などを観察するトレーニングを行っていくところです。
例えば 陥没呼吸 という言葉を知っていても、それを見分けることができなければ、話は進みません。
そんな認知能力を鍛える教材というのは、PEARS® をおいて他にありません。
小児にとどまらない普遍的な内容
もともとは小児の心停止予防講習ですが、成人においても病院内心停止の8割は、突発的なものではなく、その8時間前までに予兆としてバイタルサインの変化が現れていたとのデータがあります。
ガイドライン2015で救命の連鎖に改定が加えられたことからもわかるように、成人においても病院内での心停止の多くは呼吸障害と循環障害に起因するものであり、予防が可能なものなのです。
医療者、特に看護師に必要な日々の観察スキルを強化するプログラムとして大変有用と言えます。
BLS横浜では、受講者の8割が小児科 以外 の看護師です。
シミュレーション
PEARS® プロバイダーコースを手がける後発団体の中には、シミュレーション・トレーニングを省略した開催を行っているところもあるようです。
G2010版 コースまでは AHA により許容されたオプション選択でしたが、現行の G2015 版では、シミュレーション省略は禁止となりました。
開発当初からのオリジナル PEARS® で学び、日本語化される前の2005版から PEARS®講習を他に先駆けて日本国内展開していたBLS横浜としては、シミュレーション訓練こそ PEARS® の真の価値だと認識しています。
BLS横浜では、学んだことを現場実践につなげるためのツールとして、シミュレーションに力点をおいた PEARS®プロバイダーコースを提供しています。
開催予定とお申し込み
現在募集中の公募講習は日程は冒頭の一覧を御覧ください。申し込みページへリンクしていますので、詳細をご確認の上、参加登録をお願いいたします。その後、受講料の振り込みとテキスト購入のご案内をメールで差し上げます。
依頼講習・出張講習
BLS横浜では、病院やクリニック、企業、個人からの依頼により、AHA公式PEARS®プロバイダーコースの出張講習にも対応しています。
日本全国、受講者4名からお伺いします。神奈川県内、東京、埼玉、千葉周辺であれば公募講習と同額で対応いたします。
詳細・お問い合わせは BLS横浜ホームページ内 出張講習案内 をご覧ください。