7月からAHAテキスト代の値上げ テキスト購入時期の目安

2024年7月1日からアメリカ心臓協会 AHA 講習の教材費が値上げされるとの発表がありました。

AHA-BLS/ACLS/PALSプロバイダーマニュアル値上げ2024年7月より

アメリカ心臓協会AHA講習(BLS/ACLS/PALS/PEARS等)の受講には、ひとり1冊のテキストを所持していることが条件となっています。

向こう1年くらいの間に受講を考えている方は、6月中にテキストを購入しておくことをおすすめします。

2025年に控える蘇生ガイドライン改定の影響は?

AHAテキストの早期購入となると、ガイドライン改定による教材刷新が気になる方もいると思います。

新しいAHA蘇生ガイドライン2025が発表されるのは2025年10月予定。

その後、BLSとACLSのテキスト(英語)が発表されますが、日本語化されて、国内流通するまでには時間がかかります。

前回のガイドライン2020版テキスト日本語版の販売開始日は下記の通り。

G2020版 プロバイダーマニュアル 発売日
BLSプロバイダーマニュアル 2021年4月8日
ACLSプロバイダーマニュアル 2021年6月16日
PALSプロバイダーマニュアル 2021年8月30日

少なくとも2025年になってすぐに教材が刷新されるわけではありませんので、ご安心ください。翌年の2021年の中で順次、教材が発表されていく形です。

さらに新コースに移行後、しばらくの間は移行猶予期間が設定されるのが通常です。

G2015ならびにG2020改定時の移行猶予期間は90日でした。これはコース開催に必要な教材がすべて出揃ってから90日間です。

つまり、真っ先にリリースされるプロバイダーマニュアルだけではなく、コース開催に必要なインストラクターマニュアルと映像教材(昔でいうところのDVD)が揃ってから90日です。

プロバイダーマニュアルとインストラクターマニュアルはほぼ同時期に刊行されますが、編集に時間がかかる映像教材(デジタルビデオ:以前のDVD)は遅れてリリースされるのが常。

G2020版 デジタルビデオ 販売日
BLS 2021年5月6日
ACLS 2021年7月2日
PALS 2021年9月28日

ということで、各コース映像教材までが出揃ってからの90日、つまり旧版テキストを講習で使える期限は下記のとおりとなりました。

G2020教材 移行期間終了日
BLS ・・・・ 2021年8月4日
ACLS・・・・・2021年9月30日
PALS・・・・・2021年12月27日

ガイドライン2020と言っても、2021年の半ば過ぎまでは旧版G2015テキストが使えた、ということです。

向こう1年くらいの受講であれば、6月中にテキストを購入するべし

G2025に関しては、ガイドライン完成前から各種教材の制作を始めるという話もありますので、AHA側としてはなるべく早いリリースを計画しているものと思われます。

また、今回の翻訳監修は担当ITCを絞り込むことでスピードアップを図っているようです。

ただ、例年、発表される見込み時期はほぼ例外なく後ろ倒しになりますし、それも複数回。

また、つい最近、AHAの日本コンサルタント(米国と日本の中継担当者)も変わったため、前回までの翻訳監修ノウハウがどこまで引き継がれているのかわかりません。

確かなことは言えませんが、BLSとACLSに関しては、少なくとも2026年春頃までは今市販されているテキストが使えるはずですし、PALSやPEARSに関しては、2026年秋くらいまでは問題ないでしょう。

ということで、向こう1年くらいまでの間にAHA講習を受講しようと考えている方は、値上げされる2024年7月前までにテキストを購入しておくことをおすすめします。

PALSとPEARSにつきましては、BLSとACLSの動向を見ながら、もう少し遅めを見越しても大丈夫と思います。

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