救命処置とAED 女性への配慮 米国の場合

アメリカ心臓協会が2022年8月に公開した動画です。

おやっと思ったに違いありません。

倒れている傷病者が女性、なのです。

ありそうでなかったこの光景。

救命処置に関する国際コンセンサスでも2020年以降、女性への救命処置の実施率が低いことが問題として指摘されています。

それを受けて、日本ではAED装着の際に傷病者に被せるシーツのようなものや、胸元を隠す三角巾の活用といったアイデアや、服の隙間からパッドを貼ればいいというやや現実離れしたやり方が提唱され、報道されるようになっています。

AEDと羞恥心・プライバシーへの配慮:ハサミで切る

一方、アメリカでは日本の真逆ともいえるような、この動画のようなスタンスが打ち出されています。

・男性でも女性でもやることは同じ
・命に関わる緊急事態にプライバシーや羞恥心の配慮は大きな問題ではない

それを暗黙知として普及させたい、そんな意図が見えます。

BLS横浜のスタンスはどちらかというと米国寄りです。

研修の場でさえ「AEDの音声メッセージに聞いて従う」という単純なことができないのがデフォルトな現状で、AED音声指示に入っていない特別な配慮ができるのかというと、これは市民に期待するべきところではないと考えています。

特に服の隙間からAEDパッドを貼るというのは、救命のプロであっても難しいやり方です。

一般市民向けの救命講習では、プライバシーへの配慮をしている余裕はないので、余計なことを考えずに原則どおりに! を強調しています。

タイトルとURLをコピーしました