フジテレビの取材~人工呼吸省略は「目の前で倒れた成人」だけ

本日、BLS-AED.net横浜の講習会にフジテレビの取材が入りました。
 
 
情報番組の中で取り上げる救急医療のコーナーの中で、心肺蘇生法普及の現場を取材したいということで、急遽決まった撮影でした。
 
急な申し出にもかかわらず、撮影に快く応じてくださった受講者の皆さま、ありがとうございました。
 
今日のプログラムは、午前中に家庭向け成人・小児・乳児の心肺蘇生法、午後に同じく家庭向け小児ファーストエイド講習と言うことで、小さなお子様を持つお母さんの参加が多かったのが特徴的でした。
 
中にはマイナス2ヶ月のお子さん(2ヶ月後に産まれる予定)を持つお母さんもいて、私たちの心配とは裏腹に、誰にも増して積極的に練習に参加されていました。(もちろん、テーブルの上にマネキンを置いておなかに負担にならないように配慮させていただきました)
 
フジテレビの撮影
 
 
さて、今回は取材班から事前に、胸骨圧迫のみの人工呼吸の可能性についてもテーマのひとつと聞いていましたので、いわゆるハンズオンリーCPRについても、講習中にいつもよりやや詳しく説明させていただきました。
 
蘇生ガイドライン2005時代の今、胸骨圧迫だけの心肺蘇生法をオフィシャルに認めているのはAmerican Heart Association、AHA = アメリカ心臓協会だけ。
 
そのAHAが提唱している胸骨圧迫only蘇生法適応の条件は、「病院外、目撃あり、成人、突然の心停止」です。
 
大人の心停止に最も多いのは原因は心源性、それに対して子どもの場合は、呼吸原性。
 
呼吸原性心停止で、すでに血液中の酸素が枯渇した状態の小児の蘇生法では、人工呼吸による酸素化が重要で、それを省略して良いと積極的に言い切るだけの医学的な合意事項(コンセンサス)は、AHAにも国際コンセンサスにも現時点ではないという点、受講者ならびに取材の方にもご理解いただけました。
 
 
2010年、今年の10月に発表されるガイドライン2010では、小児の人工呼吸の扱いがどう変わるかは未知数ですが、間違いなく言えるのは、今は胸骨圧迫だけの心肺蘇生法は「突然の心停止」を想定した「大人だけのもの」。
 
さて、この先はいかに?
 
今後の動向には目が離せません。


 

シェアする

フォローする