10月11日(祝・月)に横浜駅から徒歩5分の会場で、AHA コア・インストラクター Core Instructor コースの開催が決定し、受講者募集を開始しました。
これから、アメリカ心臓協会(AHA)のBLSやハートセイバー・インストラクターを目指す人には履修が必須の基礎教育学のプログラムです。
アメリカ心臓協会の心肺蘇生コースが優れていて、インストラクターの質も高いのは、実はこのコア・インストラクターコースという教育メソッドが大きな意味を持っています。
大概の日本人の場合、計らずとも、人の物を教える、ということの基本モデルは「学校教育」が原型となっています。
就職してから職場で後輩に物事を指導するときも、私たちは小学校・中学校・高校などで触れてきた「教育」「教え方」を自然と踏襲します。
しかし、実はそれは効率が悪い、ということが知られるようになりました。
大人が大人に教えるときには 学校教育の手法は不適切、なのです。
子どもは、理屈もわからず無我夢中で覚えたり、言われたとおりのタスクをこなしますが、自我が発達した大人にその手法は向きません。
例えば、かけ算の九九を教える場合、子どもに対しては、「とにかく覚えろ」と言えば暗記してくれますが、大人にはそうはいきません。
物事に意味づけをしなければ納得しない「大人」には、九九を覚える意味を理解させ、その恩恵、それを覚えたら何が便利か、を納得してもらわなければ、暗記させることは困難です。
このように、子ども教育と、大人への「成人学習」はアプローチがまったく違うのです。
そうした大人への学習を促す成人学習の基本を身につけてもらうのが、このコア・インストラクターコースです。
細切れの寸劇が続くDVD教材を見ながら、インストラクターと受講者でディスカッションを重ね、成人に学習を促すインストラクター/ファシリテーターとしての基本態度、スキルへの理解を深めて行きます。
たいがいの日本人にとっては、目から鱗的な内容が多く、AHAインストラクターを目指す人以外でも、職場での後輩指導や対人関係に活かせる大きな気づきが得られることと思います。
もちろん、AHA以外の心肺蘇生法インストラクターのスキルアップとしての有用です。
今回は、新たにコア・インストラクターコースを通して学びたい人の他に、すでにインストラクターとして活動している人の復習参加も積極的に受け付けます。
コア・インストラクターコースは、もしかすると実際にインストラクターとしての経験があった方がしっくりと受け入れられて学びとなることが多いかも知れません。
特にCD-ROMやインターネット上の e-learning で、独習でコアインストラクターコースを修了した人は、アメリカ文化への理解など、分かり難かった点も多いと思います。なので、この機会に仲間たちと体験を共有し、よりよいファシリテーターとなるために理解を深める場となればと思っています。
修了証発行が不要な復習参加の人の参加費は、基本的に無料で考えています。
現所属トレーニングセンターは不問です。
当日、インストラクターカードの提示をお願いします。