G2015-BLSの新トピック-オピオイド過量とナロキソン自動注射器

米国AHAガイドライン準拠の救命講習では、市民向け救命講習の中で ナロキソン注射 が指導項目に含まれるようになりました。(日本版JRC蘇生ガイドラインでは二次救命処置扱いで、市民向けに教えられることはありません。)

オピオイド(簡単にいうと麻薬です)過量摂取による呼吸停止・心停止が見過ごせないほど大きな社会問題となっている米国。医療麻薬にしろヘロインのような違法薬物にしても、過剰に摂取すると、脳が傷害され呼吸が止まり、死に至ります。

そんなときは、補助呼吸(人工呼吸)や CPR をしつつ救急隊に引き継ぐのですが、原因がオピオイドである可能性が濃厚な場合は、現場にいた人が自動注射器で拮抗薬(≒解毒剤)ナロキソンを投与すると、呼吸抑制作用が解除されて助かる可能性が高まります。

そのために、米国ではエピペンと同じようにナロキソンの自動注射器が開発されてFDA(米国食品医薬品局)の承認を得て市販が開始されました。

そんな米国情勢を理解するのに、参考となる記事をシェアします。(その後の報道によると、フェンタニルのオーバードーズだったようです。)

プリンスの死因はオピオイド中毒

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