ファーストエイドの傷病者評価システム

初めての試みだった「ファーストエイド原論」「傷病者初期評価」勉強会が終了しました。
 
CPR/BLS講習のインストラクターをされている立場の方々、9名が参加してくださり、職種も多種多様。一般市民の方はもちろん、消防隊員、救急救命士、看護師、臨床工学技士などなど。
 
心停止、やけど、脳卒中など、症状・病名がわかっていた場合の対処は、既存の各種講習会で学べます。
 
しかし、実際は「何が問題か」がわからない場合がほとんどです。
 
つまり「なにが問題か」を発見しない限りは、既存の救急法講習で学んだ知識・技術は使えないのです。
 
まずは、そんな事実に気づいてもらうため、模擬患者に演技をしてもらい、傷病者発見から問題点を見つけ出すまでをやってもらいました。
 
模擬患者の最大の問題点は、腹腔内出血だったのですが、気が動転している演技と足の痛みを訴える演技をしてもらった結果、本当の問題点にたどり着くのは難しかったみたいです。
 
模擬患者とはいえ、傷病者と接するシミュレーションをすることで感じたのは、どういう視点で傷病者を観察し、何をどういう順番で確認していけばいいのかという基準・尺度があると便利だなと感じたはずです。
 
そこで、登場するのがファーストエイドの傷病者評価システム。
 
これは日本でもJPTECと呼ばれる救急隊員向けの外傷標準化プログラムでも使われている考え方で、
 
 1.状況評価
 2.初期評価
 3.身体検査
 
と優先順位で分けて3段階の評価をして、傷病者の問題を見つけ、対処をしていくという方法です。
 
この考え方は、アメリカ心臓協会(AHA)の小児二次救命処置のPALSプロバイダーコースやPEARSプロバイダーコースでも取り入れられていますが、BLSやACLSには含まれていません。
 
でも、これを知っているのと知らないのとでは、実践力が全然違うはずです。
 
 
そんなところを皆さんに感じていただけたのではないでしょうか?
 
 
今回初めての取り組みでしたが、方向性としては大成功だったと思います。
 
今後カリキュラムを練り上げて、BLS横浜のオリジナルプログラムとして正式リリースにもって行きたいと思っています。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする