人間の持つ恒常性(ホメオスタシス)とバイタルサイン

「走ると心臓がドキドキして、息があがるのはなぜ?」
 
こんなことの理解がファーストエイドにも、とても大切だったりします。
 
激しい運動をすると、筋肉など体の細胞がエネルギーをたくさん燃やすため酸素が足りなくなります。それを補うために体は自然と呼吸回数を増やして、そして血液に溶け込んだ酸素を体各部の細胞に送るため心臓の動きも強めます。
 
つまり呼吸回数が増えて、脈拍数も増える。
 
体が酸素不足になると、このような自動調整能(恒常性=ホメオスタシスといいます)が働いて、体の中の状態を一定に保とうとするのが人間の体です。
 
実は、ケガしたときも同じ機能が働きます。
 
例えば車にはねられてわき腹を強くぶつけて、お腹の中で大出血していた場合。体の中の出血は目に見えません。
 
しかし大量の出血をすれば、血液の酸素運搬量は減りますから、体は酸素が欠乏します。するとそれを補おうとする自然の力が働きます。つまり、激しい運動をしたのと同じように、呼吸数が早くなって心拍数も上がるのです。
 
体の中の出血は見えない。でも、脈拍数、呼吸数でその兆候を知ることができる。
 
これら体の中で起きていること、状態を外から知ることができる指標のことを生命兆候(バイタルサイン)といいます。
 
バイタルサインには、脈拍数、呼吸数のほか、意識の状態、皮膚の色、体温、血圧、発汗の状態などいろいろあります。
 
体の中で起きていることは目に見えない。でもそれを知る手がかりは実はたくさんあるのです。
 
 

 
 


 

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