AHA各種CPR系講習プログラムの選び方

現在、CPR系の講習を3種類開講しています。どれを受講したらいいかわからないというご質問をよくいただきますので、概説します。
 
 
 
ファミリー&フレンズCPR・・・ライセンスは要らない、技術が身につけばいいという人向け。主に家族や親しい人のいざというときに備えるコースなので感染防護具は使いません。ボランティアベースでの開催で会場費や消耗品の実費のみで開催。おおむね500円~1000円程度。【→詳細
 
ハートセイバーCPR AED・・・職業上、対応義務のある市民向け。総務省消防庁の言うところの「一定頻度者」講習に相当。2年間有効の米国労働安全衛生局OSHA公認英文ライセンス発行。国際的に通用します。感染防護具(ポケットマスク)を使った人工呼吸。医療従事者免許を持つ人でも、在宅など医療施設外で活動する人はこちらの方がお勧めです。安全評価や緊急通報のバラエティという点で、ヘルスケアプロバイダーコースより実践的に学べます。費用1万円前後、別途要テキスト購入(約2,000円、現在英語版のみ)。 【→詳細
 
BLSヘルスケアプロバイダー・・・医療機関で働く人向け。チーム蘇生とバッグマスクを扱う可能性がある人は医療資格の有無に関わらずお勧めします。また標準で乳児の蘇生まで含むので、BLS全般を身につけたい人向けとも言えます。脈拍触知や「呼吸なし脈あり」状態の補助換気など、やや高度な知識・技術を含みます。2年間有効のライセンスカード発行。麻酔科専門医、循環器専門医認定取得にACLSプロバイダーカードと併せて必要。受講料1万6千円前後、別途要テキスト購入(約4,000円) 【→詳細
 
 
というわけで、業務としての蘇生かそうでないか、ライセンスが必要か不要か、病院内か病院外か、またチーム蘇生とバッグマスクの使用の有無、といった点で考えていただければいいかと思います。
 
また注意してほしいのは、BLSヘルスケアプロバイダーコースを受ければすべてOKかというと、そういうわけでもない点。病院外を想定した応用力という点では、ハートセイバーコースの方が実践的です。
 
市民向け、医療者向けの違いといった単純なものではありません。適応場面の違いとご理解ください。総じて、病院内は理想的な環境で蘇生が行なえるため、状況を想像させる場面はなく、シンプルに押えられています。
 
 

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