災害支援活動のためのファーストエイド・シミュレーション

やや時間が空いてしまいましたが、静岡へのファーストエイドの出張講習に行ってきました。
 
医療系学生サークルの皆さんからの依頼で、災害支援に必要な知識・技術を学びたいということで、傷病者対応コースforバイスタンダーズ、ならびにAHAハートセイバー・ファーストエイドコースを主軸に据え、そこに災害支援の視点を盛り込みつつの独自アレンジ講習を組み立ててみました。
 
静岡も昔から大地震の可能性が叫ばれている地域。
 
いざというときに医療系学生として出来ることはないか? というのがサークルの始まりだそうです。
 
AHAハートセイバーファーストエイドコース自体は、米国の法律に基づいたプログラムなので勝手な改変はできないのですが、コース中に手指衛生を強調する場面がありますので、水資源が限られる被災地での感染対策の具体的な話や、低体温症のセクションでは、帰宅難民になったときの寒さのしのぎ方など、各所で災害をイメージした話題を散りばめました。
 
余談ではありますが、災害支援ではキャンプや登山などのアウトドアの智恵が役立ちます。サークルの皆さん、活動に必要な技術、知識はなにか? という点に渇望されている様子でしたが、最終的には野宿体験をおすすめしました。
 
コース終了後に、こままでの知識を統合しての総合シミュレーション訓練を行いました。
 
場面を「避難所になっている体育館です」と設定するだけで、学生の皆さん、これまでの被災地支援の実体験からイメージを膨らませて、傷病者役の人への情報収集でも気を使っている様子がとても印象的でした。家族歴を取ろうと思ったけど、津波被害のあとで家族のことを尋ねるのがはばかられたとか、入浴などの衛生状態をどこまで聞いていいか、など。
 
医師や看護師のタマゴとして、被災地でできること。
 
私自身、被災地に発災3週間くらいで入って、そこでの活動の難しさを感じました。
 
ましてや、まだ医療資格を持っていない立場で、でも医療を学んでいる身としてなにができるか?
 
それを求める学生の皆さんに対して、私たちは明確なアドバイスやサジェスチョンはできませんでした。
 
しかし、被災地の避難所という場所を設定して、市民としてできるレベルの傷病者対応を模擬的に行う機会を作ることで、そこから自分たちで気付けた部分があったようです。
 
ファーストエイドは、ある意味、地球市民としてのたしなみ。
 
その背後にあるのは人への気遣いです。
 
それをベースとして、医療を学ぶ人としてプラスαの何かができれば、、、
 
私たちもこのような講習展開を組み立てさせていただいて、思いもよらぬ気づき、学びがありました。
 
既成講習の枠に留まらない柔軟さがBLS横浜の取り柄。今後も様々なリクエストに答えていきたいという思いを強めての1泊2日の帰路となりました。
 
 
 

 
 


 

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