脱水 子どもにとっては命取り

ファーストエイドで「ショック」を説明するとき、とかく出血と結びつけることが多いですが、子どもの場合、特に気をつけたいのが脱水。
 
単純にいうと下痢・嘔吐です。出血であろうと脱水であろうと循環血液量減少性ショックの原因となるのは同じです。
 
脱水は、世界的に見たら子どもの死因のかなりのウェイトを占めています。コレラなどの感染症による下痢で生じる脱水。輸液をすれば助かるのにそれができずに命を落とす途上国の子どもはたくさんいます。そこで考案されたのが、飲む点滴とも呼ばれる経口補水液ORSです。
 
日本でもこの時期、インフルエンザによる高熱や、ノロウィルスによる嘔吐や下痢によって脱水は起こりえます。自分の口で水分が摂取できていればいいのですが、水が飲めなくなったら危険。バロメーターは唇のかさかさや尿量・回数が減ったり、色が濃くなったり。食べ物は多少食べなくても大丈夫ですが、水が取れないと本当に危ないです。
 
具合悪い子どもが、ジュースやゼリーなどでも水分を受付けなくなったら、病院で強制的な水分補給(=点滴)をしてもらうしかありません。体温が上がっているとそれだけで、発汗がなくても不感蒸泄で多くの水分が失われています。急激に悪化することが多いのが子どもの特徴。早めの受診を。
 
参考まで、医療従事者向けの小児救命処置を学ぶPEARSプロバイダーコースやPALSでは、脱水などの循環血液量減少性ショックを疑った場合は、なるべく早く血糖値を測定するように勧告しています。これは嘔吐などによって栄養も摂れてない可能性や、意識状態の異変が循環不良(ショック)によるものか低血糖によるものかを鑑別し、より的確な治療を行うためです。
 
 

 
 


 

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