PEARSプロバイダーコースのシミュレーション「あり」と「なし」の違いですが、G2010版PEARSではどちらも正式な開催方法です。
インストラクターマニュアルを見ると、進行方法として、
・Learge-Group Discussion
・Small-Group Simulation
が選べるように設定されています。
大人数の座学で、座った状態でディスカッションして進めてもいいし、少人数に分けてマネキンを前にシミュレーションをしながら進めても良い、と規定されています。
どちらを選ぶかは主催インストラクターの考え方次第。
PEARSを学びに来る受講者のほとんどは、「できる」ようになることを求めているはず。そう考えると、シミュレーションは欠かせない、というのが私達の考え方です。
特にひとつ前のG2005版のPEARSでは、シミュレーションを省略するという選択肢はありませんでした。
開発当初のPEARSコースを日本に導入してきた数少ないUSインストラクターの系譜を汲む私たちは、シミュレーションにこだわったPEARSを展開しています。
追記:
その後、発表された蘇生ガイドライン2015準拠の新しいPEARSでは、再びシミュレーションは必須項目になりました。
現行のPEARSではシミュレーション省略は許されていません。インストラクターマニュアルには、「シミュレーションでは参加者全員が立っているべきであり、座っているものがいてはいけない」という記載があり、座学のみのPEARSコースはG2015以降、禁止されています。