上級者向け心肺蘇生シミュレーション Advanced CPR 講習

BLS-AED.net横浜のオリジナル企画講習 Advanced CPR講習 が無事、終了しました。
 
ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました & お疲れさまでした!
 

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Advanced CPR講習は、その名の通り、すでに心肺蘇生法(Basic CPR)を身につけた人のための高度なシミュレーショントレーニングです。
 
技術(胸骨圧迫と人工呼吸、反応・呼吸確認)は、既存の心肺蘇生法講習で身に着きますが、それを実施するためには応用力が必要です。
 
その応用力をシナリオトレーニングで訓練するのが Advanced CPR 講習です。
 
 
・傷病者がうつぶせで倒れていたらどうしますか? 呼吸確認はどうしましょう?
・まわりで野次馬が「素人が余計なことをするな!」と叫んでいます
・女性の傷病者の服をはだけるタイミングはどうしますか?
・バイスタンダーCPRの現場に遭遇しました。しかしガイドライン2000のやり方です。どう介入しますか?
・意識がないけど、呼吸があった場合、どうしますか?
 
 
頭で考えればできそうなことでも、実際にシミュレーションとしてやってみると、意外と難しかったり、新しい気づきがたくさんあります。
 
特に非協力的な群集に囲まれた中での蘇生のシミュレーション。
 
おそらく街中でのバイスタンダーCPRではありがちな場面です。
 
実際に人の輪に囲まれた中でCPRをするとどんな気持ちになるか、またそこにガヤガヤとつぶやき声が加わったら、、、
 
 
 
新しくなった蘇生ガイドライン2010に基づいた内容で、心肺蘇生の基礎スキルの再確認も行いました。
 
新しいガイドライン2010のやり方では、気道確保+「見て聞いて感じて」は廃止され、胸の動きを注視する方法で呼吸確認を行います。
 
いつもどおりの胸の動きとはどんな動きなのでしょう?
 
これも受講者同士でペアになって確認を行います。
 
やってみると、胸より腹の方がよく動くことに気づいたり、うつ伏せでも背中の動きでわかったりします。
 
もし厚着でよくわからなかったらどうする? 暗闇だったら?
 
蘇生ガイドラインに答えはありません。
 
そこはみんなで意見を出し合い、考えます。インストラクターは誘導係。答えは受講者同士のディスカッションから「気づき」として生まれてきます。
 
 
ガイドラインが示す蘇生法は観念化されたイデアとしての方法です。
 
Basicな蘇生法をマスターすればすべてOKというこれまでの考え方から脱却し、「考える蘇生」へとシフトチェンジし、応用力を身につけるのが、このAdvanced CPR講習の最大の目的です。
 
やもするととても難しい内容で、蘇生のシビアな現実に目を向けなくてはいけない部分もありますが、受講された皆さん、前向きな一歩として受け止めていただけたようです。
 
インストラクターにとっても学びの大きなこの講習、さっそく次回の開催を決定しました。
 
 

4月3日(日) 横浜駅から徒歩5分の場所で

『上級者向け心肺蘇生シミュレーション Advanced CPR 講習』

受講者募集中

 
 
主に街中でのバイスタンダーCPRを想定した内容です。
 
これまで救急法を受講してもいまいち自信が持てなかった方、またもっと実践的なスキルを学びたい方。また、医療従事者はもちろん、心肺蘇生法インストラクター/指導者の皆さんにぜひ体験していただきたい内容です。
 
BLSのノンテクニカルスキルに主眼をおいた講習は日本ではほとんどないはずです。
 
皆様のお申し込み、お待ちしています。
 
 


以下、講習中に Twitter に投稿したAdvanced CPRのエッセンスの一部を再掲載します。
 
「上級者向けAdvanced CPR講習、進行中です。ガイドライン2010の手技を確認したあと、救急現場集団心理をディスカッション中。周囲を人に囲まれたとき、人はどんな心理になるのか? なぜ手を出せないのか?」
 
「現場でリーダーシップを発揮するには、ついてきてくれる可能性のある人”フォローワー”の類型を判断して、適切な声掛け・依頼をすることが大切。 → 独立型、傍観型、参加型、活動型。」
 
「G2010の蘇生は個人プレーではなく、チームワークやシステム改善が本質的ポイント。ACLSやPALS教育で成功を収めてきたチーム蘇生の概念をいかにBLSに落とし込むか。しかも相手は現場に集まった群集。ACLS/PALS以上に高度なリーダーシップが必要でG2010時代の課題です。」
 
「倒れた傷病者を取り囲んでいる群衆(フォローワー)は、イニシアチブを取ってくれる人を待っています。効果的にイニシアチブを発揮するにはどんな工夫が必要でしょうか?」
 
「バイスタンダーCPRの現場で、リーダーシップを発揮するには、手伝ってくれる人が実施するCPRの質管理をするという意味で、インストラクターに準じる能力が期待されます。しかしインストラクターとは違う即時的な指導法が必要。」
 
「×『胸骨圧迫できますか?』 ○『私のやっているのを真似してください』 その後、人工呼吸役に回って微修正。 ←救急現場の協力者にお願いする方法」
 
「 当会オリジナル上級CPR講習進行中。二人法CPRは奥が深いです。フォロワーに胸骨圧迫を依頼し、人工呼吸に回ると周囲が見えて指示が出しやすくなります。不慣れな人にどうやって100回/分以上のテンポを伝えるか? 1分に100回といっても間違いなく通じません。手の位置は? 組み方は?」

 
 

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