ガイドライン2010への教材移行もだいぶ落ち着いてきたこともあり、10月から11月にかけては講習企画が盛りだくさんです。
BLS-AED.net横浜は、日本では数少ない(というか、他にないと思います) American Heart Assosiation ECCプログラムのほぼすべてを扱っている活動拠点です。
プログラムの種類が多すぎてよくわからないというご相談をいただくことも多々あり。
いま募集中の講習プログラムをざっとご説明します。
◆ Family & Friends CPR(成人のHands Only CPRのみ)
日本でいうところの消防の普通救命講習Iのような市民向け心肺蘇生法普及講習プログラムです。心停止の対応(CPR+AED)と窒息の解除法を学びます。ガイドライン2010になって成人のパートは胸骨圧迫のみのハンズオンリーCPRになりました。AHAが開発したビデオ教材に合わせて無理なく価値ある技術を習得。1時間半~2時間程度。今のところボランティアベースで開催していますが、会場費としてワンコイン(500円)の負担をお願いしています。
◆PEARS Provider(小児急変対応)
看護師向けの急変対応コース。BLSやACLSでは不整脈による突然の心停止のことしか学びません。しかし臨床で起こる急変は、呼吸不全だったりショック(循環不良)が原因の場合が多いといわれています。つまりベッドサイドにいるナースは最悪の事態である心停止に陥ってしまう前に気づくチャンスがあるのです。その心停止にいたる急変の予兆を察知して、適切に安定化を図るためのアセスメントとナースサイドでできる処置を体系的に学べるのがPEARSプロバイダーコースです。メインテーマはPediatric(小児)となっていますが、これをPrimaryと読み替えていただいて結構です。成人期でも老年期でも使えるユニバーサルなアセスメントを学びます。1日がかりの講習です。
Family & Friends First Aid for Children
Family & Friends CPR(小児)
子どもの心肺蘇生法に加えて、ケガや急病の対応と予防まで、午後いっぱいかけてトータルに子どもの安全を学ぶ企画講習です。特に子どものファーストエイドでは日本ではあまり開催されることがないので希少なコースです。AHAの開発したビデオ教材を用いつつ、実習とディスカッションで進めていきます。
Heartsaver Bloodborne Pathogens(血液媒介病原体)
アメリカ合衆国では、医療従事者以外であっても血液に触れる職業の人には血液感染に関する法定講習を受講する義務が課されています。それがこのハートセイバーBBPです。医療機器メーカーや清掃業、理容師、救護ボランティア、葬祭業など、他人の血液に触れる感染リスクを持った人は日本にもたくさんいます。本講習では、主にファーストエイド・プロバイダーを意識した形で血液感染の基礎と予防、被爆したときの対処などをわかりやすく説明します。2時間~2時間半くらいです。
PALS Provider【One Day】
ACLSと並んでよく知られている小児の二次救命処置の基本がPALSです。今回は、AHA-PEARSを履修済みの人を対象に通常2日かかるコースを1日に凝縮して履修していただく特別コースです。
BLSヘルスケアプロバイダーコース
いわずと知れた医療者向けの高度な心肺蘇生法プログラムです。BLS-AED.net横浜では、現在2種類のコースを開催しています。G2010暫定コースとG2010正式コースです。どちらも最新のガイドライン2010で履修内容は変わりませんが、新しいDVDとテキストがまだ日本語化されていないため、日本語での学習を希望する方は旧2005ガイドラインの日本語教材に変更を加えることで開催する暫定コースをお勧めしています。新しい英語版DVDとテキストを使用する講習も提供しています。こちらも講習当日は日本語でのフォローはしますが、お手元に残るテキストは英語となります。また正式コースはハワイのトレーニングセンターに登録させていただくので修了カード発行までに2ヶ月ほど時間がかかります。
【詳細・申し込みはこちらから】
= 開催日 =
10月24日(月)・・暫定コース(日本語教材)
10月25日(火)・・暫定コース(日本語教材)
10月26日(水)・・正式コース(英語教材)
11月03日(祝)・・正式コース(英語教材)
= 開催日 =
10月24日(月)・・暫定コース(日本語教材)
10月25日(火)・・暫定コース(日本語教材)
10月26日(水)・・正式コース(英語教材)
11月03日(祝)・・正式コース(英語教材)