熱中症対策~水の飲み過ぎに注意!

熱中症が大きな社会問題になって数年が立ちますが、今年の目立った傾向として「水の飲み過ぎ」という問題が出てきているそうです。
 
熱中症予防として、こまめに水を飲む、ということは十分社会啓蒙されました。しかしそれがあまりに強く印象づけられたせいか、今度は逆に水を飲み過ぎて「低ナトリウム血症」という症状を来す例が増えてきているそうです。
 
低ナトリウム血症は、別名「水中毒」とも呼ばれていて、水を飲むすぎるあまりに血液が薄まってしまって、体に必要なナトリウム(簡単にいうと塩です)が相対的に不足することで起きる症状。体の怠さや吐き気、ひどくなると意識障害や昏睡、痙攣を起こすこともあります。ふつうの人にはめったに起きる症状ではないのですが、近年、増えているそうです。
 
熱中症を警戒するあまりに、汗や不感蒸泄(体から自然に蒸発していく水分)として出ていく水以上にたくさんの水を飲み過ぎてしまっているということと、水分補給として飲むものに電解質(ナトリウム等)が足りないという2つの問題が関係しています。
 
これを防ぐための一つの方法は、大量の水を一気に飲まないこと。予防的に飲み過ぎるというのも考えもので、普通の生活をしているのであれば、1回あたりせいぜいコップ一杯、そして喉が乾いたら更に飲むという程度で十分です。
 
そしてもうひとつはスポーツドリンクを過信しないこと。真水に比べるとナトリウムなどの電解質が入っているため、体にとってはいいのですが、実はそれでも電解質の量が少なすぎ。
 
軽い発汗にはいいのですが、大量に飲む場合や、脱水状態の補正として飲む飲料水としては塩分濃度が薄すぎるのです。この事実があまり知られていません。
 
そこで登場するのが経口補水液(ORS)。「飲む点滴」とも言われている電解質バランスに優れた飲み物です。
 
これは水1リットルに食塩3gと砂糖40gを溶かすことで簡単につくれますが、飲んでみるとスポーツドリンクよりはるかにしょっぱいのがわかります。発展途上国でコレラで脱水になった子どもたちを救うために開発されたWHO推奨の飲み物で、同じ配合で作られた市販品もあるのでご存知の方も多いかもしれません。(最近、テレビCMでもやってますよね)
 
熱中症を恐れるあまり、二次被害ともいうべき低ナトリウム血症という引き起こすのはナンセンス。
 
ただし、この経口補水液も本来は脱水の補正に使うもので、予防的に飲むものではありません。塩分が濃いため、血圧が高い人や心臓が悪い人には多い摂取は良くないこともあるので、ご注意を。
 
なにごともほどほどに、ということですね。
 

 


 

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする