PEARSプロバイダーコース を受講した看護師さんは、「難しい!」とおっしゃる方が多いです。この難しさはなんなのか? 恐らく病態生理の理解を含めた論理的思考に対する難しさなのだと思います。
病院業務の実務では、まず動くことが求められます。パターン認識と条件反射に近いと言っていいかもしれません。
考えることより、動けることが優先されます。
それゆえに、置いて行かれがちな、「なぜ?」を突き詰めるのがPEARSの体系的アプローチ。
これまでの臨床で培ってきたノウハウとは、違う切り口だからこそ、戸惑い、難しさを感じるのではないでしょうか?
PEARSプロバイダーコースは、看護の学生さんもよく受講にいらっしゃいますが、「現場でのやり方」に染まっておらず、かつ、判断のよすがとなる解剖生理や病態生理の知識がフレッシュな学生さんのほうが、しっくりとモノにしていくような印象もあります。
網羅的に学んでいく基礎医学。学校で教えられているときには、それがどう看護実践に活きてくるのかイメージがしづらいかもしれません。しかし、PEARSを学ぶことで、それらの基礎理解が現場で活用できるということをダイナミックに体感できるのではないかと思います。
そういった意味で、学生のうちにPEARSを知っておくと、将来的な伸び代が大きく変わってくる可能性を秘めています。
PEARSでの学びが難しいいかどうかは、現役の看護師さんと、看護学生さんでは、印象がまったく違ってもおかしくない、と思います。
臨床経験のあるナースでさえ難しいのだから、学生には早すぎる、ということは絶対にありません。