コロナウイルス感染拡大で、手洗いの重要性がこれほどクローズアップされた時代はないというくらいに人々の衛生意識が高まっている今日このごろ。
あらゆる感染対策の中で最も効果的と言われるのが、手洗い です。
しかし、医療現場であっても、なかなか遵守率があがらない悩みの種でもありました。
私たちは、正しい手洗い法を幼稚園とか保育園の時期に教わっているはずです。しかし医療従事者に限って見ても、世界的な正しい手洗いの遵守率の平均は40%程度と言われています。
感染の経路と原因がわかっていて、対策もわかっているけど、守れない世界の医療者たち。
そんな中、数年前にジュネーブ大学病院が発表した「手洗いダンス」の動画が話題となりました。
医療者であれば、誰もが手洗いの必要性はわかっているのです。
でも、習慣化できない。
そこで、別の切り口で正しい手洗いを定着させようという取り組みです。
一処置一手洗い
医療現場では、過度な手洗いによって肌荒れを起こしてしまうのが問題となっており、目に見える汚れがないかぎりは、保湿成分が入ったアルコール製剤での手指衛生を勧めています。
その頻度は「一処置一手洗い」とも言われますが、患者に触れる前と触れた後。
遅滞なく手指衛生できるようにアルコール製剤のマイボトルを持ち歩くことが推奨されています。
基本に忠実であればいいだけ。
それだけなのですが、小さな頃から習慣化されたものを変えていくのは難しいようです。
この手洗いダンスを、医療現場でどのように広げていくか、という実践編の続編動画がこちら。
今回のコロナウイルス騒動で、医療者の間でも市民の間でも「正しい手洗い」がだいぶ定着してきたように思います。
コロナウイルスが収束した後でも、これが習慣として残っていくことを期待しています。