今日は、去年から担当させていただいている千葉県の保育士等キャリアップ研修の「食育・アレルギー対応」でした。
3回シリーズのうち、アレルギーの病態の部分とアナフィラキシー・ショックへの対応、つまりエピペン講習部分をBLS横浜で担当させていただいています。
教育工学に基づいた講習の組み立てをしているというだけなのですが、3時間の中でも学習の積み上げを意識した展開のおかげか、最後の集大成としてのシミュレーションは、これまでの学習経験の中でも印象的だったという感想をいくつもいただけました。
たった3時間で、エピペン注射を含めた救急対応ができるようになるわけではありません。特に保育園では職員の連携がなければ絶対にうまくいくわけがありません。
なので、この研修のゴールは、今回受講頂いた皆さんが「できるようになる」のではなく、受講者が園に帰ったときにファシリテーターとなって、保育園の救急体制を見直して、職員連携による実践訓練を行うリーダーになれること、にあります。
ここが一般的なエピペン講習とは違うところなのだと考えています。
そんな自分たちで学ぶための補助ツールと言うべきものが、下記のシナリオシートです。(以前に エピペン研修のシミュレーションネタとデブリーフィングツールを公開 で紹介したのと同じものですが、今回は印刷して使えるPDFも公開しています。)
受講者5人1チームになり、一人がアレルギー症状を起こした子どもの役、もうひとりは119番通報の指令員ならびに現場到着した救急隊員の役をしてもらいます。
終わった後の振り返りの場が、学びのメインステージ。
そんな体験をしてもらい、それをご自身の保育園でもやってみてくださいね、というのがこの研修の趣旨になります。
これらのシナリオシートはPDFでも公開します。
どうぞご自由にお使いください。
エピペン・シミュレーションシナリオシート(PDF:200kb)
その他、エピペン研修に関する情報は下記ページもご参照ください。
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