ファーストエイド一覧

ホントに使える救命スキル習得の階層構造

これは昨日開催した「傷病者対応コースforバイスタンダーズ」講習の最後に出したスライドです。
 

使える救命スキル習得の階層構造

 
「傷病者対応コースforバイスタンダーズ」では、受講者同士で傷病者役と救助者役に別れてシミュレーションを行なうことで、マネキン相手のリアル感に乏しい既存救命講習の枠を越えて、本当に使える技術はなんなのか、ということを考え、行動トレーニングをしてもらいました。
 
救急車がすぐに来れる状況(街中など)で倒れている人を発見したときに、誰でも無理なくできることを極力シンプルにまとめました。
 
そこで学ぶのはガイドライン2010心肺蘇生法の基本型と、ファーストエイドの基礎概念。バイスタンダー(救急現場に居合わせた人)にとっては必要最低限で十分な内容です。(既存の救命講習・AED講習・BLSで不足している部分を補ってます)
 
皆さんにはそれなりに手ごたえを持って帰途についていただけたはずですが、その後で「もっと学びたい!」という気持ちになったとき、どんな道筋があるのか、ということを上の図は示しています。
 
 
 
 
AHA講習も含めて、既存の救急法講習は大きくCPR(心肺蘇生法)系とFA(応急処置)系に分けられますが、これらはどれもパーシャル・スキル・トレーニングです。つまり各論的な部分トレーニング。
 
これらは基礎スキル・知識として不可欠なものですが、それだけを知っていても実際に使えるかというと、それは皆さん、実体験としてよくご存知のところでしょう。
 
心肺蘇生法や捻挫の手当て、骨折の処置、喘息発作への対応、アレルギーへの処置などはいわばカードのひとつであって、どんなときにどういうタイミングでこれらのカードを出して使えばいいか、という緊急事態の総合マネージメントという発想が抜けているのです。
 
複数のケガが併発している場合、例えば交通事故ではねられて頚の骨を痛めている可能性があるなか、足から出血していて、腹部をぶつけてお腹の中で内出血している可能性がある場合、優先順位を見逃すと致命的なことになります。
 
 
 
 
そんな緊急事態の総合マネージメントを養うのが、「傷病者対応コースforバイスタンダーズ」であり、「ファーストエイド傷病者評価(アセスメント)の基礎」です。
 
「ファーストエイド傷病者評価の基礎」では、救急車がすぐには来れない状況を想定して、体の中で起きる心停止にいたるまでの反応を理解し簡単なアセスメントができるようにするやや上級コース。
 
これらのマネージメント訓練があった上で、各論を知ることで、本当に使えるスキルになるというのが、BLS横浜が提唱する本当に使える救命スキル習得への道です。
 
 
次回の「傷病者対応コースforバイスタンダーズ」の開催は3月4日(日)を検討中です。
 
1月8日に開催した講習会の様子については、Facebookページをどうぞご参照ください。
 
 

 
 
 

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「BLSから始まるファーストエイド傷病者評価の基礎」勉強会

9月23日に開催した「BLSから始まるファーストエイド傷病者評価の基礎」勉強会の報告です。
 
BLS-AED.net横浜オリジナルの勉強会でしたが、あっという間に受講枠が埋まり、キャンセル待ちも出るほどでした。Twitter経由で広まったようで、不思議と看護学生さんの参加が多い活気ある勉強会になりました。
 
私どもはBLSの普及とともにファーストエイドの重要性も伝えることが使命と考えていますが、その取っ掛かりが難しいと感じています。
 
そこで考えたのが今回の「BLSから始まるファーストエイド」という考え方です。
 
2004年のAED市民解禁以来、BLS、つまり心肺蘇生法に興味関心がある人はとても増えています。
 
その人たちが心肺蘇生法で学んだことを入口にして、発展・延長することで、ファーストエイドにも興味を持ってもらえれば、と考えました。
 
それを示したが、下の概念図です。
 
ファーストエイド・アルゴリズム
 
傷病者に接する入り口はBLSです。
 
「大丈夫ですか?」の反応確認と、呼吸確認。
 
ここまでは心肺蘇生法を知っている人なら、誰もが知っています。
 
心肺蘇生法講習では、心停止を前提としていますから、線形に下に下りていってCPRの実施、となります。しかし途中の2箇所の枝分かれで線形から外れた場合、これがファーストエイドの入り口になるわけです。
 
つまり、「反応あり」「呼吸あり」。
 
ここは心肺蘇生法講習ではあまり教わりませんが、心肺蘇生法を受講した人からすれば、素朴な疑問として知りたいところではないでしょうか?
 
現実問題として、心停止に遭遇するより、意識があったり息をしている人の方が多いはずです。
 
そんなところを入り口として、心停止以外の対応を学ぶ道筋を示す、というのが「BLSから始まるファーストエイド傷病者評価の基礎」勉強会でした。
 
 
 
参加者は12名。
 
要救助者とファーストエイド・プロバイダーのペアに分かれて、救助場面のシミュレーションを行い、そこから既存の知識の確認と、知識と実施の乖離の実感、傷病者アプローチの基礎的な考え方を体感してもらいました。
 
 
「意識がなし」「呼吸あり」の場合は、すでに救急車を呼んでいるはずなので、救急車が車での間、呼吸が停まらないように観察をしながら待てばOK。これが基本です。場合によっては、気道確保や回復体位といった手技がでてきます。さらに待っている間に、どんな視点で観察・アセスメントをしたらいいのか?
 
「意識があり」の場合、自己紹介をして傷病者を安心させる声かけ。「応急手当の心得があるものです。なにかお手伝いできるますか?」これに尽きます。本人が望む手伝いをしつつ、問題が何かを観察・アセスメントしていきます。
 
シミュレーションとは言え、実際に倒れている人を目の前に体を動かし、対応してみると、頭はフル回転に動き、いろいろな気づきがあります。
 
こういう場合、どうしたらいいんだろう? そこをスモール・グループディスカッションで検討。
 
基本は難しいことはありません。街中で救急車が来る限りは、心停止でなければ落ち着いて救急車を待てばOKですが、もしそこでもう一歩踏み込んで状況判断してできることがないかと考えたときに、出てくるのが傷病者評価(アセスメント)。
 
これに関しては、日本のファーストエイドではほとんど触れられない概念なので、北米のAdvanced First Aidの傷病者アセスメントシステムを紹介することで、今後、ファーストエイド・プロバイダーとして自信をもって行動できるための道筋を示しました。
 
詳細は、ぜひ受講していただきたいのですが、簡単にいうと、、、
 
 1.状況評価(安全、傷病者人数、リソース、原因推察)
 2.初期評価(命に関わる問題をざっと評価:呼吸・循環・神経系)
 3.二次評価(ABCDEアプローチで精査)
 
初期評価の段階で命に関わる問題があれば、その処置にあたり、それがクリアされるまでは、先には進まない、といった優先順位の考え方です。
 
このことからすると、高エネルギー外傷の交通事故で足が変な方向に曲がっていようと、リソース(救助者)が一人なら、骨折の処置を行うということはありえません。そんな、何が問題かわからないときや、複数の問題があるときの考え方を学びました。
 
評価の流れは理屈がわかっていても、実際にやってみるとぜんぜん違います。シミュレーションが効果を発揮するところです。
 
具合が悪そうな人にどのように声をかけて、どう励まして、どう情報を取っていくか。
 
これは実際にやってみないとなかなかうまくいきません。
 
またなにもできる処置がなくても、そばに寄り添うことだけでも十分にしてもしかしたら最大のファーストエイドなのかもしれません。
 
今回参加してくれた看護の学生さんたちの、傷病者への接し方を見て、気づかされた部分もたくさんありました。
 
 

 
 

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BLS/CPR「反応あり」「呼吸あり」から始まるファーストエイド

ファーストエイドのアセスメントというと、難しそうな感じがするかもしれませんが、実は皆さんが知っているBLS/CPRの手順の延長にあるもので、基本はシンプル。
 
それを図式化してみました。
 

BLS~ファーストエイド・アルゴリズム

 
傷病者へのアプローチはBLSもファーストエイドもまったく同じです。(当然ですが)
 
まず見るべきなのは反応、つまり意識です。
 
次に見るのが呼吸。市民救助者は呼吸の有無/性状(死戦期呼吸)をもって、心停止を判断することになっています。
 
BLS/CPR講習では、お約束のように「反応なし、呼吸なし」ですから、上の図でいうと線形に真下にさがっていって、C-A-Bからはじまる心肺蘇生法(CPR)に突入します。
 
しかし、「声をかけたらうめき声を上げたり反応があった」とか「反応はないけど、胸は正しく呼吸運動をしている」というときは、心停止ではありません。CPRは不要。
 
そこで出てくるのがファーストエイドです。
 
呼吸があった場合の回復体位のことくらいは聞いたことがあるかも知れませんが、この領域の話は心肺蘇生法講習やBLS講習ではではあまり教わりません。
 
しかし、現実問題、心臓が停まった人に遭遇するより、意識があったり、呼吸があったりする傷病者に出会うほうが多いはず。
 
心肺停止は刻一刻を争う超緊急事態。
 
逆にいえば、「反応・意識がある」、「呼吸がある」という場合は、それほどの緊急事態ではありません。
 
反応があるなら、自己紹介して何が起きたのかを聞いて、本人が望む「お手伝い」をすればOKですし、反応がなく呼吸があるなら、息が止まらないように観察を続けながら、すでに呼んでいるはずの救急車を待つ。呼吸状態が怪しくなってきたら、気道確保。もし呼吸が止まってしまったらCPRを開始。
 
これがファーストエイドの基本です。
 
もちろん、内容を掘り下げていけば、シンプルにまとまったBLS/CPRとは程遠い、とても広い深い領域の話になります。
 
アセスメントということで、傷病者の体の中でおきていることを探るための診察法も、上級ファーストエイド講習では扱います。
 
しかし、基本はBLSの線形アルゴリズムを一歩外れたところにあって、決して難しい話ではありません。
 
心肺蘇生法をマスターした人は、ぜひ、見慣れたBLSアルゴリズムからちょっと足を伸ばして、「反応あり」「呼吸あり」から始まるファーストエイドの世界もぜひ垣間見てほしいなと思っています。
 
Basic First Aidを学べる AHAハートセイバー・ファーストエイド講習 の次回開催は9月3日(土)です。
 
この機会にぜひどうぞ。
 
 
 
 


小児救急法フルコース1月30日募集開始

大人気で、いまもキャンセル待ちが続いている『養護教諭、保育士、学校教員のための小児救急法フルコース』の第二弾の開催が決定しました。
 
 

 
横浜駅から徒歩5分の会場で、丸一日かけて、対応義務のある市民向け心肺蘇生法講習AHAハートセイバーAEDコースと、アメリカ標準の小児救急法講習ファミリー&フレンズ・ファーストエイドforチルドレンを開催します。
 
修了証としては、AHAハートセイバーAEDフルライセンスを発行します。
 
詳細は上記申し込みページをご参照ください。
 
 
少人数制でじっくり学ぶコースです。
 
お申し込みはお早めにどうぞ。


AHAとERCのガイドライン2010発表

蘇生の国際コンセンサスの発表と同じ時間に、アメリカ心臓協会とヨーロッパ蘇生協議会から、それぞれガイドライン2010が発表になりました。
 
どちらもインターネットでガイドライン全編が無料ダウンロードできるようになっています。
 
CPRに関しては、ERCは大きな変更がないもののAHAは、人工呼吸より先に胸骨圧迫を行うという現実に即した形に改められました。
 
また、「見て、聞いて、感じて」の呼吸確認は廃止されました。
 
このあたりの話は、明日、取り上げたいと思います。
 
 
今日は、ファーストエイドのガイドライン変更に関する話題を中心に取り上げました。
 
 
 
情報はすべてBLS-AED.net横浜のガイドライン2010のページにまとめています。
 
どうぞそちらをご覧ください。
 
またこまめに更新していきますので、たまに目を通していただけると嬉しいです。


養護教諭向けの学校応急処置 参考書

養護教諭のための学校救急法参考書
 
注文していた2冊の本が届きました。
 
どちらも小中高校の保健室の先生(養護教諭)向けの応急処置(救急法)の参考書です。
 
 
BLS-AED.net横浜では、ここ最近、子どものファーストエイド講習に力を入れています。
 
受講される養護教諭の方たちのお話を聞いていると、何が正しいのかわからない、間違った情報、古い情報・慣習が多い、といった色々な問題点が見えてきて、ファーストエイドを普及する立場の者としては、驚くと同時にどうにかしなくてはという思いに駆られます。
 
そこで、養護教諭の皆さんや、学校の先生といった責任ある立場の人たちが日頃どのような思いを持ってお仕事をしているのか、またどのような勉強をしてきているのか、など、感心を持って勉強するようにしています。
 
学校現場にあった救急法はどのようなものなのか?
 
それを模索するために購入したのがこの2冊の本です。
 
 
今度、また機会を見つけてレビューしたいと思いますが、「先生大変です、救急車を呼びますか?」
はとてもわかりやすい本です。
 
養護教諭ではない普通の先生にぜひお薦めしたい本です。
 
看護師免許、保健師免許を持っている養護の先生にはちょっともの足りない感じかも知れません。
 
 
もう一冊の「初心者のためのフィジカルアセスメント-救急保健管理と保健指導-」は、完全に看護職向けの本です。
 
一通りのことは書かれていますが、それがわかりやすいかどうかはもうちょっと読み込んでみないとわかりません。お勧めかどうかはまた今度コメントしたいと思います。
 
 

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AHA公認小児ファーストエイド講習会開催

すでに フジテレビ取材に関して速報 ではお知らせしましたが、あらためまして先週の日曜日に横浜で公募開催した家庭向け心肺蘇生法とファーストエイド(救急法)講習のご報告です。

今回、開催したのはアメリカ心臓協会(AHA)公認の下記の二つの講習プログラムです。

・ファミリー&フレンズCPR [ Family & Friends CPR ]

・ファミリー&フレンズ・小児ファーストエイド [ Family & Friends First Aid for Children ]

いちおう別々の講習でしたが、申込みをされた方はみな午前・午後一緒に参加されました。

アメリカ心臓協会AHAファミリー&フレンズCPR講習風景

◆ファミリー&フレンズCPR

ファミリー&フレンズCPRは、家庭向け心肺蘇生法講習です。

AHAの公式コースですから、他のコース同様、DVD教材を見ながら技術を身につけていくスタイルで行われます。

内容的にはハートセイバーCPRコース(日本では開催されていませんが、、、)とほぼ同じです。成人・小児・乳児がもれなくカバーされています。

違いを挙げると、練習量が少し少なめなのと、フェイスマスク(ポケットマスク)を使った人工呼吸法を扱わないことくらいです。また、米国法定基準に則ったライセンスは発行されません。

DVDの構成もほぼ同じで、教育工学に根ざしたAHAクォリティはそのままですので、資格はいらないけど、とにかく技術を身につけたいという方には、とてもお得感のあるプログラムと言っていいかもしれません。

今回のコースの司会進行は、日頃ライフセイバーとして活躍されているBLSインストラクターが担当しました。

「周囲は安全です」

蘇生をはじめる前になにより重要なこの一言。

お約束のように唱えるだけで終わってしまいがちですが、AHAの市民向けコースでは、様々な緊急事態の場面が映像で出てきます。

その場にいることを想定して、「本当に周囲は安全か」をみんなで考え、それから練習をします。

ライフセービングから経験豊富なインストラクターの司会進行で、一歩踏みとどまる大切さがよく伝わったのではないでしょうか。

当日、受講してくださった方がブログで本コースのことを取り上げてくださいました。ありがとうございます!

◆ファミリー&フレンズ・小児ファーストエイド

体育の授業とも思えるような体を動かす午前中の心肺蘇生法(CPR)とは打って変わって午後からの小児ファーストエイド講習。子どものケガや急病に対処する方法を勉強します。

こちらは、登山やアウトドアでの経験が豊富で、救急法が得意なBLSインストラクターが担当しました。

子どものファーストエイドですから、大人のそれとは若干異なります。

特に重要なのが予防。

小児の死亡原因の第一は、実は不慮の事故です。

日頃から危険を予知し、安全対策をしっかりたてることで、子どものケガの多くの部分は防ぐことができるのです。

そうした予防のポイントをAHAのDVD教材や、最近の新聞報道の実例などを通して、受講者・インストラクターが一緒になってディスカッション。理解を深めていきました。DVDに出てくるシチュエーションはアメリカが舞台になっていますが、日本で普通に手に入る安全対策グッズの紹介なども絡め、小さなお子さんを持つお母さんたちには具体的なアドバイスになったようです。

本来、AHAのファミリー&フレンズ・ファーストエイドforチルドレンは、DVDを流しっぱなしにして、映像を見てもらうだけで終わるのですが、私たちの講習では、随所に実技をちりばめています。

対応義務のある市民向け講習のハートセイバー・ファーストエイドコースとほぼ同じ内容を盛り込んでいますので、いちおう子どもを対象とした救急法とはなっていますが、ファーストエイドの基本を学びたいすべての人に、お勧めできます。

最近、大人向けのAED講習はあちこちで行われるようになってきていますが、子どもの救急法は、需要は高いにもかかわらず、それを提供する場所がきわめて限られるのが現状。

そんな日本の子ども救急法教育の現状への打開策として、ファミリー&フレンズ・ファーストエイドforチルドレンは大いに期待できそうです。

AHA-BLSインストラクターとして、この小児救急法プログラムの開催に興味がある方がいたら、ぜひ今後、見学や受講に来て欲しいと思っています。

受講者の方の感想ブログも是非ご覧ください。


携帯用アルコール手指消毒剤・・・ファーストエイド

最近、BLS-AED.net横浜でも開講をはじめたハートセイバー血液媒介病原体コース(Heartsaver Bloodborne Pathogens)コースでは、手袋越しに血液に触れた場合、手袋を外した後で、水道水と石けんできれいに洗いましょうという点を強調しています。
 
医療現場では「一処置一手洗い」が常識になっていて、手をこまめに洗うことが汚染(病原体)を周りに広げないための大事なテクニックとなっています。
 
 
ただ、医療現場では特にそうなのですが、手を洗いたいと思っても水道が近くになくて、「一処置一手洗い」が実践できないというのが悩みの種。
 
 
 
そんなこともあって、最近では流水+石けんの手洗いの代替法として速乾性手指衛生アルコール製剤を使った手指衛生が主流になってきています。
 
 
昨今のインフルエンザ対策で、デパートのトイレや出入り口でも見かけるようになったシャンプーのようなプッシュ容器に入ったアルコール消毒薬、あれです。
 
 
感染対策では世界標準的なアメリカ疾病コントロールセンター(CDC)のガイドラインでも速乾性手指衛生アルコール製剤が推奨されていて、目に見える明らかな汚れがない限り、アルコール消毒は有効とされています。
 
最近になって日本でも携帯できるようなコンパクトなケースに入った手指衛生アルコール製剤が市販されるようになって便利な世の中になってきました。
 
ジェルタイプやスプレータイプ。容器の形状の様々。時代の流れから言っても、きっとこれからもどんどん新商品が出てくるはずです。
 
個人的にいろいろ試していますが、私のもっぱらのお気に入りはアメリカン・ハートアソシエーションのロゴ入りのペンタイプの手指消毒スプレー製剤。
 
aha-hand-sanitizer-spray.jpg
 
ボールペンみたいに胸ポケットにさせるようになっているのがポイント。
 
仕事の白衣に常備。便利です。気になったらいつでもシュッシュッと。
もちろんファーストエイド備品にも入れています。
 
 
去年あたりからアメリカ国内で新発売になった商品で、販売開始当初は日本にも配送してくれていたのですが、アルコール製剤ということもあって、今ではアメリカ合衆国内のみの販売となっています。
 
 
今となっては日本では希少性の高いAHA謹製手指消毒剤スプレー(Antibacterial Hand Sanitizer Spray)ですが、BLS-AED.net横浜では現在約10本の在庫があります。
 
4月に開催予定のハートセイバー血液媒介病原体コースのときに希望者の方には実費で小分けすることも考えています。
 
AHAのロゴ入りで、ファーストエイドコースや血液感染性病原体コースのの受講記念を兼ねた実用品としてプレゼントできるような体制にできるといいのですが、なにぶんアメリカに行かないと買えないので、当面は希望者に特別に小分けするという形にしていきます。
 
 
 

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ファーストエイドの傷病者評価システム

初めての試みだった「ファーストエイド原論」「傷病者初期評価」勉強会が終了しました。
 
CPR/BLS講習のインストラクターをされている立場の方々、9名が参加してくださり、職種も多種多様。一般市民の方はもちろん、消防隊員、救急救命士、看護師、臨床工学技士などなど。
 
心停止、やけど、脳卒中など、症状・病名がわかっていた場合の対処は、既存の各種講習会で学べます。
 
しかし、実際は「何が問題か」がわからない場合がほとんどです。
 
つまり「なにが問題か」を発見しない限りは、既存の救急法講習で学んだ知識・技術は使えないのです。
 
まずは、そんな事実に気づいてもらうため、模擬患者に演技をしてもらい、傷病者発見から問題点を見つけ出すまでをやってもらいました。
 
模擬患者の最大の問題点は、腹腔内出血だったのですが、気が動転している演技と足の痛みを訴える演技をしてもらった結果、本当の問題点にたどり着くのは難しかったみたいです。
 
模擬患者とはいえ、傷病者と接するシミュレーションをすることで感じたのは、どういう視点で傷病者を観察し、何をどういう順番で確認していけばいいのかという基準・尺度があると便利だなと感じたはずです。
 
そこで、登場するのがファーストエイドの傷病者評価システム。
 
これは日本でもJPTECと呼ばれる救急隊員向けの外傷標準化プログラムでも使われている考え方で、
 
 1.状況評価
 2.初期評価
 3.身体検査
 
と優先順位で分けて3段階の評価をして、傷病者の問題を見つけ、対処をしていくという方法です。
 
この考え方は、アメリカ心臓協会(AHA)の小児二次救命処置のPALSプロバイダーコースやPEARSプロバイダーコースでも取り入れられていますが、BLSやACLSには含まれていません。
 
でも、これを知っているのと知らないのとでは、実践力が全然違うはずです。
 
 
そんなところを皆さんに感じていただけたのではないでしょうか?
 
 
今回初めての取り組みでしたが、方向性としては大成功だったと思います。
 
今後カリキュラムを練り上げて、BLS横浜のオリジナルプログラムとして正式リリースにもって行きたいと思っています。


12月12日,13日、東京茗荷谷AHA-BLS集中コース

12月12日(土)と13日(日)に東京都内、茗荷谷で開催予定の集中コースですが、おかげさまでBLSヘルスケアプロバイダーコースはまもなく定員に達します。

次回の開催はまだ決定していませんが、1月後半以降に横浜での開催になります。

また主催は異なりますが、同じ東京・茗荷谷で12月19日にAMR-JAPANのBLSヘルスケアプロバイダーコースがあります。こちらもアメリカ本国のUSカードが発行されるコースです。

ハートセイバーAEDコースは、受講枠にまだ余裕があります。

引き続き受講者、大募集です。

3月にハワイで開催US-BLSインストラクターコースが開催されますが、その受講要件としてHearsaver CPRもしくはHeartsaver AED資格が必須となります。

日本ではハートセイバーAEDコースはあまり開催されていませんので、USインストラクター資格取得を考えの方も、この機会にぜひ受講ください。

12月13日(日)ファミリー&フレンズ CPR+ファーストエイド for チルドレンは日本初開催なのですが、受講枠はまだまだ空いています。
AHAで小児ファーストエイドを扱ったコースは、これが唯一になります。

心肺蘇生以外の応急手当を知りたい方、ぜひどうぞ。

申し込みは、BLS-AED.net横浜ホームページより受け付けています。

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